こんにちは、神門です。
今回は『2.5次元の誘惑』12巻の感想です!
作品情報
作品名 | 2.5次元の誘惑 |
著者 | 橋本 悠 |
出版社 | 集英社 |
紹介対象の巻 | 11巻 |
ジャンル | 熱血青春&コスプレラブコメ |
作品の感想
11巻は、イベントとイベントの間をつなぐような感じの巻でしたが・・・
この12巻は次なる新たなイベント、がっつり冬コミ編が展開されていきます!
そう、それ即ち、熱い展開が繰り広げられる巻というわけです!
しかし今回の冬コミは、リリエルコスではなく、覇権作品である「マジョ娘」のコスプレをみんなですることに。
リリサ自身、リリエルコスプレについてスランプ中であり、リリエルばかりでなく他のアニメなどもインプットすることが必要といわれ、今はマジョ娘に集中。
あわせをする5人分の衣装の作成をひたすら進めます。
コスプレ衣装づくりがどれくらい大変でどれくらい時間かかるのかわかりませんが、漫画やアニメやゲームの衣装を自分で再現するのってとてつもなく大変なのくらいは想像つきます。
どんな素材でどんな作りになっているのか、更に見えないような細部がどうなっているのか。
実際の作品内で記されているわけではないですからね。
冬コミといえば12月、クリスマスもありますが、オタクにクリスマスなど関係ない。
むしろ冬コミ前の追い込みで忘れがち。
だけどここはちゃんと、クリスマスイベントも描いてくれていますよー。
「2.5次元の誘惑」 12巻 橋本 悠/集英社より 引用
さてさて、リリサがコスプレ準備を進める一方で、四天王の最後の一人である夜姫の人物像についていよいよ今巻で描かれます。
ブラックっぽい会社で働くOL。
幼い頃から両親の仲が悪く、すさんだ家庭環境で育ち、アニメやゲームといったオタクの世界にはまり。
コスプレで変身してSNSにあげて、承認欲求を満たすことに生きがいを感じている、そんな女性。
753も承認欲求が強いタイプでしたが、夜姫はさらに753よりも自分メインという感じですね。
そんな夜姫とどのように関わっていくのか。
衣装もどうにか完成して、ついに冬コミ当日!
今回はもちろん、753も参加します。
今までもコスプレを通して色々なテーマにアプローチしてきましたが、今回はまさに「コスプレ衣装」がテーマですかね?
プロのコスプレイヤーの753には、プロの衣装作りがついています。
- そのプロの目から見る、リリサのコスプレ衣装とは?
- リリサが目指すコスプレとは?
まさに、そういった点が一つの焦点となっています。
753の場合、原作の再現を目指すコスプレ。
多少不自然なところがあろうともリアルに再現を目指しますが、それは色々と制約が入るものでもある。
明らかに動きにくそうだったり、疲れそうだったり、服が壊れてしまいそうだったり。
対してリリサのコスプレは、キャラクターが着ているであろう衣装を作り出すコスプレ。
動きやすさや行動のしやすさを考え、そのキャラクターが今だけではなく明日からもその衣装を着て生活ができるような衣装。
どちらが正解というものではなく、コスプレに対するスタンスの違い。
リリサは、生産性を度外視してそちらを選んだというだけの話なのです。
コスプレは趣味であり、本人が楽しくて周囲に迷惑をかけなければなんでもよい。
既製品でも良いし、例えつたない衣装になっても本人が一生懸命に製作したのならそれはきっと思いに残るものでしょうし、誰だって最初から凄い衣装で始まるわけではないでしょう。
「2.5次元の誘惑」 12巻 橋本 悠/集英社より 引用
さてさてコスプレ撮影ではリリサの衣装の出来栄えも影響して、大きな囲みのできる大人気に!
ただ、マジョ娘のあわせをしているのですが、それにはキャラクターがどうしても一人足りない。
そのキャラクター、エリーゼのコスプレをしているのが夜姫。
リリサはなんとか夜姫と併せたいと思いますが、夜姫は孤高のコスプレイヤー。
夜姫自身だけが目立ち、認めてもらいたいと願うタイプのコスプレイヤー。
簡単に併せてくれません。
無理かと思っているところに登場したのが、仕事を終えてプライベートでコスプレにやってきた753。
そこで753は圧倒的なコスプレを見せつけ、周囲の視線をかっさらい、他のコスプレイヤーを駆逐していきます。
その状況を見て夜姫は諦め、帰ろうとしますが、帰りかける夜姫に声をかけてきたのは一人残っていた夜姫のファン。
ファンからの差し入れを受け、お礼に好きなポーズを撮影させたげるとい夜姫に対してファンの男性が希望したのは・・・
「2.5次元の誘惑」 12巻 橋本 悠/集英社より 引用
炎上上等のレイヤー、夜姫、四天王の他の3人とはまた違ったスタンスでコスプレに挑んでいますが、根底に愛があることは間違いないはず。
きっとそれが、次の13巻で見ることが出来ると思います。
果たしてリリサ達との併せは、そして753との決戦の行方は。
熱く、目が離せませんよやっぱり!