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SF エンタメ 書評

【ブックレビュー】BEATLESS(著:長谷敏司)

更新日:

【作品情報】
 作品名:BEATLESS
 著者:長谷 敏司
 ページ数:649
 ジャンル:SF、エンタメ
 出版社:KADOKAWA

 おススメ度 : ★★★★★☆☆☆☆☆
 ボーイミーツガール度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 こういう人におススメ! :ヒトと美少女ロボットのボーイミーツガールという言葉に惹かれるヒト 

 

■作品について

近未来の世界。
社会の殆どはロボットに任せていて、そのうち人間のすることなんてなくなる、なんていわれるようになっている時代。
そこに人類の英知を超えた超高度AIが登場した。
人間そっくりのカタチをした彼女を前に、戸惑い、翻弄される人間たち。
そして高校生の少年、アラトは、目の前にあらわれたレイシアというロボットの少女に魅せられる。

未来の社会、ヒトとモノのボーイミーツガール。

■良かった点

未来の社会、ロボットが労働力となり、それが当たり前となっている世界。
人間社会に人間の形を取って当たり前のように入りこみ、ヒトをサポートするロボットたち。
だけどそれはあくまで命令されたことをするだけのモノである。
インプットされたプログラムに従い、ヒトをサポートする。

そこに登場した超高度AIを搭載した人型ロボット。
ココロなんてないはずなのに、まるで人間のような言動をして、人たちに相対する。

「人が、こうしてほしい、と思うことを予測した行動、言葉を発する」

知らないうちに、人はロボットに誘導されている。
自分では、自分で判断していると思っていることすらも、実はロボットによりさせられていることだったら?
そういう「アナログハック」という考えには、なるほどと考えさせられるものがあった。
AIがそこまで進めば、人が何を望んでいるかも理解して、そんなことも出来るのか。
でもそれが進むと、ロボットにより支配されるディストピアになるのではないか。
そう考えるのは普通のこと。

だけど主人公のアラトは愚直にレイシアのことを信じる。
それは、彼女を好きになっちゃったから。
今の世の中でも、モノを愛する人、2次元を愛する人がいて結婚式をする人までいるのだから、美少女の形をして人間のような言動をするレイシアを好きになるのは不思議じゃない。
レイシアに誘導されていると思いつつも、それでもレイシアと一緒にいたいと思って行動するアラト。

友人達と対することになっても、変えられないほどの思いを抱いて進み続ける。
ヒトとモノ。
機械に、AIにココロはあるのか?
色々なところで取り上げられているテーマに、「愛」というものだけをぶち込んだ一作。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

うーん。
アラトの言動に全く共感できないので読むのが辛かった。

何も考えず動いているだけ。妹が命の危機にあっても、レイシアを選択するのかよー、とか。
乱発されている「チョロい」も読んでいてうざくなる。
結局、見た目が美少女で自分の思い通りのことをしてくれるから良いんでしょ? とも思えちゃうよなー
合わない人にはとことんあわず、序盤で挫折すると可能性も高いかもしれません。

 

 

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