【作品情報】
作品名:全日本探偵道コンクール セーラー服と黙示録
著者:古野 まほろ
ページ数:496ページ
ジャンル:ミステリー
出版社:角川書店
おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
むしろファンタジー度 : ★★★★★★★★☆☆
こういう人におススメ! : 魔女裁判に詳しくなりたい
孤島に設立された探偵養成学校、聖アリスガワ女学校。
今回挑むのは、高校生探偵の日本一を決める『探偵の甲子園』
地区予選を勝ち上がり、対決するは愛知県立勁草館高校代表の三人。
先鋒として先陣を切るのは茉莉衣。
勝負の行方はいかに?
■関連レビュー
-
【ブックレビュー】セーラー服と黙示録(著:古野まほろ)
【作品情報】 作品名:セーラー服と黙示録 著者:古野 まほろ ページ数:343ページ ジャンル:ミステリー 出版社:角川書店 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆ 続きが気になる度 : ...
-
【ブックレビュー】ねらわれた女学校 セーラー服と黙示録(著:古野まほろ)
【作品情報】 作品名:ねらわれた女学校 セーラー服と黙示録 著者:古野 まほろ ページ数:336ページ ジャンル:ミステリー 出版社:角川書店 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆ むし ...
※「ぐるりよざ殺人事件」も読んだのですが、図書館本でちょっと手元にないのでまた別途・・・・
新作、何が来るかと思ったら、「探偵コンクール」、「探偵の甲子園」ですか!
こうくるとはさすがに予想していなかったな。
三人一組で、一人ずつ推理合戦を繰り広げていくというモノ。
その推理も、舞台、登場人物を大掛かりに作ってあり、どんだけ金かけてやっているんだと笑いたくなる。
でも、それが真面目なのがこの本の世界なのである。
アリスガワ女学校から先鋒として勝負に出たのは「ホワイダニット異才」・茉莉衣。
対するは穴井戸栄子。
「セーラー服」vs「天帝」シリーズのクロスオーバーなわけだが、別に作品だけでも楽しめるので問題ない。
知っていればより楽しめる、ということ。
戦いの舞台は、横溝正史を思わせる村での殺人事件。
ただしもちろん、本当に殺人が起きるわけではなく、あくまで出題なので劇である。
舞台の中で、探偵役の茉莉衣たちも出演して謎を解いていくわけで、メタ的な作品に仕上がっている。
それがラストのオチにも繋がっているわけなのだが、この辺は好みによるかもしれません。
私は、「ああ、そういうのもアリかー」と思う感じでしたが、どうでしょう。
また本作には、「島津今日子の図書館」という短編も収録されている。
今日子らしい解決法で、短編でもあり読みやすい。
そのためか、こちらの方が印象に残ってしまった。長編のあとにあるっていうのもあるけれど。
さて、先鋒戦がこうして終わると、次の中堅、大将戦はいつになるのよと楽しみになる。
やはり、大将には今日子がなるのですかね。
どのような戦い、結末になるのか。
一冊で一回戦か!
このあと二戦するのに二冊使うの?
さすがにそれは長すぎないかと思ってしまうのである。
やはり、ちょっと長いね。
全日本探偵道コンクール セーラー服と黙示録【電子書籍】[ 古野 まほろ ] 価格:1,166円 |