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SF 書評

【ブックレビュー】ドゥームズデイ・ブック(上)(著:コニー・ウィリス)

更新日:

【作品情報】
 作品名:ドゥームズデイ・ブック(上)
 著者:コニー・ウィリス
 ページ数:544
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 混沌度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 時間旅行モノに興味あり

 

■作品について

過去への時間旅行が可能となった時代。
オックスフォード大学の女子学生、キヴリンは中世である1320年へと向かうことになった。
しかし彼女は到着した途端に病に倒れてしまい、帰る時のランデヴー地点が分からなくなってしまった。
一方で現代の方では時間旅行をアシストしていた技術者が、キヴリンを送った直後に伝染病で倒れてしまう。
キヴリンは無事に帰還できるのか?
また現代で発生している伝染病は時間旅行やキヴリンの病と関係があるのか?

トラブルだらけの時間旅行の開幕。

■良かった点

タイムトラベルを扱ったSFではありますが、SF的な知識とか素養は別に必要ありません。
なぜなら、タイムトラベルは出来るもの、として描かれているからです。
まあ、ある意味「バック・トゥ・ザ・フューチャー」みたいなものでしょうか。
だから、安心してタイムトラベルをしての冒険とかに興味があれば手に取って問題ないです。

しかし、肝心のタイムトラベルはうまくいかない。
事前にその時代の言語とか、服装とか、文化とか、色々と事前予習していくわけですが、その通りに全くいかない。
最初、言葉は聞き取れないわ、通じないわ。
衛生状態とかも考えていたのとも違って、ご都合主義ではないリアルさを出している。
故に、苦しい展開がずっと続いていく。
上巻だけなので、なんともいえないが、これが下巻につながっていくのだろう?

過去に言ったキヴリンが病に倒れるのと同じく、現代の方でも伝染病、パンデミックじみた状態になっていく。
タイムトラベルの技術者が病に倒れ、時間遡行に関しても「何か変だ、なにかがおかしい」とうわごとのように呟き続ける。
はたして何がおかしいのか?
そのおかしさは、キブリンが病に倒れたことと関係があるのか?
到着した場所、即ち帰還するためのランデヴー地点を見失ったキヴリンは無事に現代へと戻れるのか?
何も解決策というかが見えないまま下巻に続くのは、ある意味でうまいわけだが。
そもそも「何がおかしいのか」を早く教えてほしい。
さっさと下巻を読めということでしょう。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

長いよ!
別に長いのが悪いといっているわけではなく、同じような状況が延々と続いて冗長に感じてしまう。
キヴリンが中世でうまく言葉を聞き取れない、病で動けない描写が延々と・・・・
現代は現代で、ダンワージーの悶々とした様子が延々と・・・・
下巻を読む前ですが、これ1/3くらいに収められたんじゃないかと思ってしまう。

 

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ドゥームズデイ・ブック(上)

 

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