百合作品は大好物です。
そんな百合作品も色々と出ています。
前回ご紹介した「スクールゾーン」は、女子高校生の日常+ギャグもの。
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今回ご紹介する「イケメン女と箱入り娘」は、女子大生+男装女子(?)です!
作品情報
作品名 | イケメン女と箱入り娘 |
著者 | もちオーレ:原作, majoccoid:漫画 |
出版社 | 一迅社 |
紹介対象の巻 | 1巻 |
ジャンル | お嬢様と男装美少女の勘違い百合 |
作品の感想
本作、「イケメン女と箱入り娘」の原作者はもちオーレさん。
もちオーレさんといえば、「ゆりなつ」などで、濃厚で独特な百合作品を排出されている方です。
そんなもちオーレさんを原作とすれば、単なる百合作品でおわるはずがありません。
主人公の大熊里美は、どこか他の人とちょっとずれている感じのする大学三年生。
ちょっと箱入りな感じで、今まで特に男性と付き合ったこともなければ、そもそも男性を意識したこともない女の子です。
そんな里美が初めて意識したのが、同じ講義を受けていてたまたま目にした超イケメン!
その名も神田瑞樹。
あまりに綺麗で格好良い神田にほぼ一目ぼれしてしまう里美。
ある日の事、友人のせっちゃんから学際でやる女装喫茶の人が足りなくて誰か男の子を紹介してほしいと言われた里美は、神田にお願いをします。
しかし当の神田、超イケメンではありますが、れっきとした「女子」だったのです。
「イケメン女と箱入り娘」 1巻 もちオーレ:原作, majoccoid:漫画/一迅社より 引用
女なのに男と勘違いされて(しかも本人は別に男装しているつもりもないのに)女装喫茶に出て欲しいと言われた神田は、素直に女だと誤解をとかずに無茶ぶりをして断ろうとします。
「里美が付き合ってくれるならいいよ」
と。
「イケメン女と箱入り娘」 1巻 もちオーレ:原作, majoccoid:漫画/一迅社より 引用
しかしながら里美は神田に一目ぼれしてしまっている状態。
むしろ舞い上がり、その場で即座にOKしてしまいます。
そうして、里美と神田、女同士での交際が始まるという物語です。
作品の面白いところは、百合でありながら、里美はごく普通に彼氏と付き合っていると思っていて、女同士だと理解しているのは神田だけということ。
百合でありながら百合でない?
そんな二人の関係が、気持ちが、少しずつ変化していくのが読んでいて楽しいです。
特に神田の方は、自分は女であり、女同士で付き合っていることになっているのを変だと心の中では思っています。
ならばすぐに誤解をといてしまえばよいものを、里美のペースに流されてなかなか事実を伝えられません。
それどころか、里美にバレないように色々と気を遣う羽目に・・・・
なんだかんだ言いつつも、里美のことが気になって、一緒にいるのが気持ち良い。
交際しているのが楽しい。
だから、今の誤解されたままの状況をキープしようとする。
まあぶっちゃけ、里美のこと好きだという風にしか見えません!
で、そんな自分に戸惑う神田が可愛いです。
「イケメン女と箱入り娘」 1巻 もちオーレ:原作, majoccoid:漫画/一迅社より 引用
一方の里美はただただ幸せを満喫!
何せ人生で初めての恋人が超イケメンで、それは顔だけでなく言動すべてがイケメンなのですから。
天然が入りつつも幸せオーラを放ち、ストレートに好意をぶつけられて、神田も取り込まれちゃっているのでしょう。
普通の女の子っぽいけれど、時に育ちを感じさせる天然さが魅力でもある里美です。
でも、交際するのに、「履歴書」は書きたくないですね・・・・
「イケメン女と箱入り娘」 1巻 もちオーレ:原作, majoccoid:漫画/一迅社より 引用
神田は里美に男だと勘違いされていますが、神田自身は別に女だということを周囲に隠しているわけでもなく、友人達は普通に神田のことを女だと知っています。
里美だけが男だと思っている中、徐々にその辺の問題も出てきて、二人の関係がどうなっていくのか。
里美の、そして神田の気持ちがどうなっていくのか。
うーん、楽しみです!
個人的にはやっぱり神田が好きです!
自分は別に百合じゃない、ノーマルだ。
そう思っていたはずの神田がどんどん百合な思考になっていくのが良いです。
今後が楽しみな百合作品の一つです!