【作品情報】
作品名:楽園殺し: 最後の弾丸 (2)
著者:呂暇 郁夫
ページ数:326
ジャンル:エンタメ、ファンタジー
出版社:小学館
おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
主人公二人の関係性に萌える度 : ★★★★★★★★☆☆
こういう人におススメ! : ダークファンタジーとか好き
ついに砂塵兵器を稼働させたルーガルー。
その計画の完遂を防ぐため、シルヴィは決死の粛清戦に臨む。
かつて近接戦最強と謳われた強敵を前に、シルヴィの立てた戦略はーー
獣人麻薬を巡る至高の復讐劇は、思いも寄らぬ最終局面(クライマックス)へ。
1巻の終わりが、
「え、そこで終わるの!?」
という状況を受けてこの2巻です。
この2巻で基本的に繰り広げられていた物語は完結する。
1巻のラストを受けての戦闘、そこでシルヴィは敗北し、ルーガルーを逃してしまう。
ルーガルーの陰謀が進む中、粛清官達は各所で発生する獣人たちの暴動への対処に余儀なくされる。
刻一刻とルーガルーの計画完了が近づき、そしていよいよ最終決戦。
シルヴィはもちろん、リリスやリッカルといった他の粛清官たち。
そしてボッチやリィリンらの謎多き上官たち。
全てがルーガルーとの戦いに収束していく。
能力を使ったスピード感のあるバトル展開。
人物関係も、わかりやすいキャラづくりなだけに、把握もしやすく魅力でもある。
一気に読み進め、シビアな戦闘が続いた後での、あのラストの一幕。
シルヴィめ、ずるいぞ!
そんなことされたら・・・ねえ?
とりあえずの終わりを見せますが、実際にはまだまだちりばめられた伏線が回収されたわけではなく。
次の事件を感じさせる形で終わっています。
人間関係も色々と気になるところありますし、このままでは終われないでしょう。
続きはあるのですかね?
作者さん、デビュー作から本作まで2年あけているので、続きがあるなら早く出ると良いですが。