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SF 書評

【ブックレビュー】リプレイ(著:ケン・グリムウッド)

更新日:

【作品情報】
 作品名:リプレイ
 著者:ケン・グリムウッド
 ページ数:474
 ジャンル:SF
 出版社:新潮社

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 人生の意味を考えさせられる度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : タイムリープ系が好き。ちょい哲学的も好き

 

■作品について

ニューヨークの小さなラジオ局で、ニュース・ディレクターをしているジェフは、43歳の秋に死んだはずだったが、気が付くと18歳の頃に戻っていた。
ただし、記憶や知識は43歳の時の状態を保持したまま。
再び人生をやり直せると考えたジェフは、持っている知識、記憶をもとに大金持ちになっていく。
しかし、二度目の人生で43を迎えた時にまたしても死んでします。
そして気が付くとまた。
死と生を繰り返しながら、ジェフは何を感じ、考えるのか。

時間遡行系の不朽の名作。

■良かった点

記憶や知識をもったまま昔のある時点に戻ってやり直したい。
そんな風に思うことは誰でもあるのではないでしょうか。
株、ギャンブル、流行、未来のことを知っているわけですから、うまいことやればいくらでもお金を稼ぐことが出来る。
人生を大成功に導ける。
そんな夢のようなことができる、はずのタイムリープ作品の中でも、後年の作品に色々と影響を及ぼした作品。

この作品の面白さはSF的な部分にあるのではない。
何度も人生をやり直すことになる男が、その何度も経験する人生の中で何を大事だと思い、どうしたいのかと考える、人生とは何か、といったような哲学的な思想を描いていることだ。

ジェフは株やギャンブル、流行の先取りなどで大金持ちになる。
また、将来の不幸や災いを知っているから、それをどうにか防ごうとしたりもする。
でも、そうした中で色々と分かってくるものがある。

今、生きている事、明日があることを普段はなんとも思ったりしない。
でも、本作を読むと、生きるとは何か、人生とは何か、といったことを考えさせられる。

若い頃に読んでも面白いが、やはりジェフのようにある程度の年齢になってから読む方が、より没入感を得られる。
自分ならどうするだろうか。
どう考えるだろうか。
そして、これからの人生をどう過ごそうか。

是非、人生も半分を過ぎたら手に取ってみてもらいたい一作。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

うーん。
ないな。

 

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