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【ブックレビュー】スリーパー(著:楡周平)

更新日:

【作品情報】
 作品名:スリーパー
 著者:楡 周平
 ページ数:496
 ジャンル:エンタメ
 出版社:KADOKAWA

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 主人公のダークヒーロー度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 こういう人におススメ! : 国際謀略小説が好き

■作品について

由良憲二は殺人罪で無期懲役となり、米国の刑務所で強かに生き抜いていた。

そんな由良にCIAが秘密工作員の仕事の話を持ちかける。

死ぬまで刑務所を出ることが敵わない身としては拒絶する理由もなく、CIAの工作員となり北朝鮮高官と接触する。

その矢先、日本でのミサイルテロ計画の情報がもたらされ、さらに沖縄での劣化ウラン発見による騒動が巻き起こる。

アメリカ、北朝鮮、中国そして日本。

各国の陰謀が渦巻く中、テロを阻止すべく由良は沖縄へ向かった。

■良かった点

日本を舞台に描かれる、現代の諜報戦。

東日本大震災後の日本であり、その日本の政治状況を踏まえた上で中国、北朝鮮、アメリカ、といったところの関係性が描かれ、その中で巻き起こるテロ計画。

なぜ、どのような目的を持ってテロが計画されているのか。

社会情勢を踏まえて描かれており、かといってそれが分かりづらいわけではなく頷かされてしまう部分がある。

特に日本の政治状況については、まあ今さら言うまでもないところかもしれないがその通りだよなぁと。

読んでいて、それが日本の事実かと思うと悲しくなってくるものもありますが。

日本におけるアメリカの立場や考え、在日米軍とその立ち位置。

そういったものも納得させられる。

実際、そんな風に世界各国から舐められているのだろうな、と。

 

アクションはほぼなく、あくまで謀略戦。

相手が何を考え、どう動こうとしているかを考え、先回りしてどうにか対応しようとする。

その読みあいをこそ面白いと感じるかどうか。

派手さがあるわけではないが、物語はテンポよく進んでいくので読んでいてダレるということはないのではないだろうか。

新たな悪の(?)ヒーロー、由良がどのように活躍するのかをまずは見届けてもらいたい。

頭が良くて腕っぷしも強くて度胸がある。

そんな男がヒーローになれないわけがない。

 

楡氏の作り上げたヒーロー『朝倉恭介』に続く作品ということで、これから由良が力をつけていくのだろうか。

続編が出るのか分からないが、その辺も楽しみにはさせられる。

これで終わっちゃあ、ちょっと中途半端というか勿体ない。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

うーん、なんだろう。

読んでいてこう、ワクワクするというか、盛り上がりに欠ける。

つまらないわけではない。

だけど、のめり込んで読みふけるほどのものがない。

何が足りないだろうかと思ったが、由良が働きかける相手(北朝鮮の高官や中国の女工作員)がたいしたことないので、息をのむような展開になっていないのだなと思った。

 

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