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エンタメ 書評

【ブックレビュー】最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上) (著:二宮敦人)

更新日:

【作品情報】
 作品名:最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上)
 著者:二宮敦人
 ページ数:265
 ジャンル:エンタメ
 出版社: TOブックス

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 病気への向き合い方を考えさせられる度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 心にしみる作品を読んでみたい

 

■作品について

絶対に患者を救おうと熱意を燃やし、諦めない医師、福原。
死を選ぶことも患者の権利であり一つの医療であるという医師、桐子。
別々の道を歩む二人が、また、とある患者を通して向かい合うことになる。

■良かった点

前作にて、病院長である父親の医師に反したことで、副委員長ながら病院内で干されている福原。
一方の桐子は病院そのものを追い出され、ボロアパートで自由診療を始める。
そんな二人から始まっていく物語、上巻では二つの話が描かれる。

・とあるチャラ男の死

HIV感染にかかわる診療について描かれる。
ここで描かれているのは、いかにして病気と向かい合うか、ということだろう。
男女カップルが感染してしまうわけだが、病気に対する向き合い方は全く別方向となる。
生きたい、子供を産んでお母さんになりたいと、病気に立ち向かう女性。
そんなの嘘だ、自分が感染しているわけないと、見ないふりをする男。
正しい知識もなく、自分勝手な判断をしてはいけないわけだが。
男の気持ちも、全く分からないというわけではない。
恐くて見て見ぬふりをしたくなることはある。
病気はさすがに生命に関わるので、そうはならないと思うのだが、仕事なんかでは思い浮かぶ人もいるのではないだろうか。
分からない、うまくいかない、どうすれば良いかわからないのに、納期が近づく。
何も進んでいないのに時間だけが過ぎていく。
誰かに相談すれば良いのに、それも出来ず、もしかしたら明日には解決するかもしれないと、見て見ぬふりをする・・・なんて。
仕事であれば、だいたいは周囲の人が気が付き、周囲にも迷惑をかけるから皆でなんとかして、なんてことも多いけれど。
病気の場合、自分自身だけ。自分がどうにかするしかないわけですからね。
心構え、向き合い方を考えさせられる。

・とある母親の死

前半部分までが収録されている。
桐子の幼少時の話。体が弱く、あらゆるアレルギーをもっている桐子は自分の体を諦めていた。
そんな桐子が入院先で出会った女性は、末期癌であるにもかかわらず、生を諦めていなかった。
本当に奇跡は起きるのか。
桐子の見ている前で、彼女はどうなるのか。

って、結論は下巻に続くので、これ以上は分からないって。
さっさと下巻にいきましょう。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

作品内容自体に文句はないのだけれど、上下巻にしなくても良かったのでは・・・・?

 

最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上) (TO文庫)

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