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ミステリー 書評

【ブックレビュー】ゼロ時間へ(著:アガサ・クリスティー)

更新日:

【作品情報】
 作品名:ゼロ時間へ
 著者:アガサ・クリスティー
 ページ数:382
 ジャンル:ミステリ―
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 読ませる度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : ミステリ―というかサスペンス好き

■作品について

残忍な殺人は平穏な海辺の館で起こった。
殺されたのは金持ちの老婦人。
金目的の犯行かと思われたが、それは恐るべき殺人計画の序章にすぎなかった――
人の命を奪う魔の瞬間"ゼロ時間"に向け、着々と進行する綿密で周到な計画とは?

■良かった点

タイトルが良いですね。
「ゼロ時間」とは?
というところで俄然と興味を惹かれます。

事件は発生してから解決していくものではない。
その事件に至るには、そこに至るためにずっと前から物語は始まっている。
事件が起きるという結末は決まっていて、重要なのはその発端となる物語の始まる。
そう、それこそがゼロ時間。
そこで既に事件が起きることは決まっている。
という考え方。

その考え方に従い、物語の中で事件が発生するのは結構後ろになってから。
だけど、事件が起きるまでの物語でもどこか不穏なものを感じさせる。
色々と登場してくる男女。
金持ちの色男と離婚した妻。
その男を奪った若くて美人の新しい妻。
彼や彼女のそれぞれの関係者。
さて、誰がどのように事件に巻き込まれるのか、はたまた事件を起こすのか。
誰が何をしてもおかしくはないと思わせる人間関係。
クリスティーはこういう人間を描いてみせるところも上手いですよね。

ミステリ―としてもそうなのですが、やっぱサスペンスって感じなのかな。
謎解きとかあまり興味なくても、そういう人間関係的なものが好きなら楽しめるのでは。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

事件がなかなか始まらないことで退屈に感じてしまう人もいるかもしれない。
物語解決に向けては色々と見せてくれるんですけどね。

 

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