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ファンタジー 書評

【ブックレビュー】リオンクール戦記(著:小倉 ひろあき)

更新日:

【作品情報】
 作品名:リオンクール戦記
 著者:小倉 ひろあき
 ページ数:304ページ
 ジャンル:ファンタジー
 出版社:SBクリエイティブ

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 リアル中世度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 通常の異世界転生ものに飽きた人

 

■作品について

田中タダシ(41)、平凡なサラリーマンだったはずの彼が、なぜか気が付いたら中性ヨーロッパ風の異世界に?
衛生状態も悪い、食事は手づかみ、戦、略奪だって日常茶飯事。
そんな世界にバリアン・ド・リオンクールという名で第二の人生を歩み始めることになった男の運命は?

■良かった点

ラノベでやたら出ているようである「異世界転生もの」
読んでいないので比較はできないのだが、本作はご都合主義を排し、リアルな中世ヨーロッパ風の世界で生きることになる。
都合の良い魔法や能力を身に付けているわけではない。
食事は手づかみ、医術も発達しておらず、科学なんか当然ない。
戦は当然、生きるためには略奪も殺しも必要な世界で、バリアンとなった田中はその世界に徐々に馴染んでいく。

現代の知識を活かして何か革命的な発明やらをして世界を良い方向に導いていく、なんてものはない。
もちろん、現代知識は活用していくのだが、それはあくまで自分が強くなり認められるためであり、なかなか周囲に広まっていくことはない。
どこでも古い慣習というものは根付いており、新しいことには否定的。
これは納得できる。
特に田中が転生したのはまだ10歳にも満たない子供であり、いくら有力貴族の次男だからといって、その意見が簡単に世界に広がるわけもないのだ。

生き抜くためには甘っちょろいことは言っていられない。
味方でない、敵方の領地であれば平民であろうがなんだろうが殺し、略奪することもいとわない。
十代前半から半ばで女を知り、結婚もする。あちらこちらでどいつもこいつもヤリまくる。
そのリアルさがきっと今までのラノベではなかったのではないだろうか。
展開、内容は残酷ながら、文章はラノベ的な軽妙さがあるので、そこまで読んでいてむかつくことはないかもしれない。

ライトさとリアルさがうまいこと融合した作品。
バリアンの兄、ロベールとの争いもこの先になってありそうで、続きを気にさせられる。
果たしてこの世界で天下を取るのか?
どのような人生を送ることになるのか?
それは続きを読むしかない。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

ご都合主義ではないといいつつ、転生したバリアンは成長すると偉丈夫で190センチ超の大男。
凄まじい腕力で武器を振り回し、現代で柔道をやっていたから組み合いでも無敵。
結構なご都合主義ではないか?

 

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