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ファンタジー 書評

【ブックレビュー】図南の翼(著:小野不由美)

更新日:

【作品情報】
 作品名:図南の翼
 著者:小野不由美
 ページ数:419
 ジャンル:ファンタジー
 出版社:新潮社

 おススメ度 : ★★★★★★★★★☆
 珠晶が生意気だけど可愛い度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 少女の冒険ファンタジーが好き

 

■作品について

十二国のひとつ、恭国(きようこく)は先王が斃(たお)れて王不在のまま27年が経っていた。
治安は乱れ、妖魔までも徘徊(はいかい)している状況で、民の不安も積み重なるばかり。
豪商の父のもとで不自由なく暮らしていた12歳の少女、珠晶は、混迷の深みにはまりながらなかなか王が出てこない状況に業を煮やし、自らが麒麟に王として選ばれるべく、蓬山を目指した。

■良かった点

おてんば少女、珠晶の冒険!
という感じの痛快な物語に仕上がっています。

くせ者ぞろいの十二国の中でも最年少で王となっている珠晶。
もちろん、苦労も何も知らずに王となったわけではない。
蓬山をめざす道程は楽なものではない、厳しいサバイバルともいえる道で、大人たちも苦戦する。
そんな中で、珠晶は様々なことを学び、成長しながら突き進んでいく。
生意気で、可愛げがなく、大人たちを相手にも決して引こうとしない気の強さ。
だけどただ突っ張っているわけではない。
そんな珠晶だから、好きになる人も多いのだろう。

色々と分かったことを言う人はいます。
物わかりの良いふりをして、実は諦めている。
文句を言ったり、こうしたらよい、ああしたら良いという人はいるが、行動に移す人は少ない。
そんな人たちに対するアンチテーゼのような存在の珠晶。
自分なら何でもできると思っているわけではない。でも、国のために命がけで王になろうと行動を起こしたのは珠晶。
その意志、その行動こそが王たらしめるものなのだろう。

「風の万里~」で登場したとき、祥瓊に対してかなり冷たい対応をしたが、その根底はこの物語の中にある。
シリーズ同士の繋がりも分かる。

珠晶の麒麟との関係も、この二人ならではって感じですね。
珠晶が相手だと、彼のような麒麟でこそ、なのかもしれません。

少女の痛快な冒険ものでありつつ、十二国記らしく深さをもあわせもった一作。
一気読みしましょう!

■ここが改善できるともっとよかったかも?

うーん、特にないかな。
珠晶の生意気さも、彼女の魅力ですしね。

 

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