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SF 書評

【ブックレビュー】アルファ・ラルファ大通り (人類補完機構全短篇2)(著:コードウェイナー・スミス)

更新日:

【作品情報】
 作品名:アルファ・ラルファ大通り (人類補完機構全短篇2)
 著者:コードウェイナー・スミス
 ページ数:496ぺージ
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 猫娘度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : 猫娘や想像力働かせる作品が好き

 

■作品について

コードウェイナー・スミスの作品は、「ノーストリリア」を残して絶版となっている。
「鼠と竜のゲーム」、「シェイヨルという名の星」、「第81Q戦争」
本書は今まで出版されたスミスのいわゆる<人類補完機構>シリーズを、年代順に並べてまとめた短編集である。

スミスを手にしたことが無い人、読みたかったけれど絶版になっていて読めなかった人、スミスが好きな人、そんな誰にも送る短編集の第二弾。

関連リンク

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■良かった点

魅力的な猫娘、ク・メルが登場する!
現在に至る猫娘の始祖こそがク・メルである(異論は認めるが認めない)

■「アルファ・ラルファ大通り」
はるか雲の上へと続く廃道、そこはアルファ・ラルファ大通り。
その廃道を上っていく恋人たちと、それに付きまとう男。
そこで出てくる猫娘。素っ裸だけど、猫だからエロくないよね。

■「帰らぬク・メルのバラッド」
ク・メルとロード・ジェストコーストとの恋の話。
愛すべき猫娘の魅力が炸裂する。

ク・メルに関しては、やはり「ノーストリリア」も読むべきである。

■「ショイヨルという名の星」
究極の懲らしめと不名誉の星、シェイヨル。
えー、地獄です。
おぞましい刑罰を与えられる人と、そして補完機構。そのエグさが本作品の魅力。
ただ恐ろしいだけではなく、このような土地であっても人が受け入れてしまうということを描いているのが、この作品の凄いところだと思う。

「スキャナーに生きがいはない」にも記載したが、スミスの作品は結構な分かりづらさがある。それは世界の事、技術の事、文化の事、それらについて説明がなされておらず、どういうことなのか想像に任せる部分が大きいからだ。
そんな中だけど、本書の「ショイヨルという名の星」は分かりやすく、尚且つ読み応えのある一作。
これを読むために購入しても良いと思う。
それくらいにエグい。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

とっつきやすさ?
いや、そのようなもの、スミスの作品に求めていない。

 

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