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【マリみてSS(江利子・令・由乃・祐麒)】黄薔薇恋愛狂想曲 1
いよいよ街も冬の様相を呈してきた今日この頃。 コートが待っていましたとばかりに誇らしげな顔をして姿を現し、マフラー、手袋だって活躍の場を与えられる。 それくらい寒くなってきたという ...
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【マリみてSS(由乃・志摩子)】おもいでが、いっぱい その6
~ おもいでが、いっぱい ~その6 そんなことがあって数日後、薔薇の館ではいつものように山百合会の仕事が行われていた。 「ああ、事務仕事って、なんでこんなにつまらないのかしら」 頬杖 ...
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【マリみてSS(由乃・志摩子)】おもいでが、いっぱい その5
~ おもいでが、いっぱい ~ その5 夢を見ていた。 幼い日の。 由乃の側にはいつも令がいた。 否、令しかいなかった。 遠くの公園では、同年代の少年少女が楽しそうにはしゃぎまわ ...
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【マリみてSS(由乃・志摩子)】おもいでが、いっぱい その4
~ おもいでが、いっぱい ~その4 翌月曜日、由乃は今日こそ謝ろうと決意して家を出たが、学校に近づくにつれて段々と弱気になってきた。 謝って、志摩子さんは許してくれるのだろうか。あの ...
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【マリみてSS(由乃・志摩子)】おもいでが、いっぱい その3
~ おもいでが、いっぱい ~ その3 薔薇の館での志摩子さんと大声で喧嘩した翌日。 気まずい思いを抱えながらも学園を休むわけにはいかず、悶々としながら由乃は登校した。家から学園までの ...
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【マリみてSS(由乃・志摩子)】おもいでが、いっぱい その2
~ おもいでが、いっぱい ~ その2 薔薇の館に入ると、そこには志摩子さんがいた。他にはまだ誰の姿も見えないところを見ると、二番のりということみたいだった。 「ごきげんよう」 「ごきげ ...
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【マリみてSS(由乃・志摩子)】おもいでが、いっぱい その1
「ごきげんよう」 「ごきげんよう」 澄み切った青空に、乙女達の声がこだまする。 その中に一人、細身の体に色白の肌、大きな瞳に茶色がかった長い髪の毛をお下げにした少女が、周りの少女達よ ...
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【マリみてSS】黄薔薇恋愛革命 エピローグ
~ エピローグ ~ 新聞部の部室の中、キーボードを叩くリズミカルな音が響いていた。 前髪が目にかからないよう、ピンできっちりと留めたいつものスタイルで、真美はワープロに向かっていた。 学園祭の記 ...
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【マリみてSS】黄薔薇恋愛革命 7.恋は走り始める
7.恋は走り始める なんなんだ、これは。 なんで、こんな状況になっているのか。由乃は自問自答してみたが、都合よく答えなど出てくるはずもなかった。 令ちゃんと仲直りも出来ず、もやもやとした気持ちを ...
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【マリみてSS】黄薔薇恋愛革命 6.鼓動は乱れだす
6.鼓動は乱れだす 講堂の裏手で銀杏並木を見つめながら、真美はため息を吐き出した。 一体、自分は何をしているのだろう。一人で思い悩み、自己嫌悪に陥り、落ち込んで、膝を抱えてうずくまって。 でも、 ...