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ミステリー 書評

【ブックレビュー】怪奇探偵リジー&クリスタル(著:山本弘)

更新日:

【作品情報】
 作品名:怪奇探偵リジー&クリスタル
 著者:山本弘
 ページ数:414ページ
 ジャンル:ミステリ
 出版社:角川書店

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 エログロ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : なんでもありのエンタメ・ミステリ

 

■作品について

1938年のロサンゼルスに探偵事務所を構えるリジー&クリスタル。
妙齢の美女、そして純情な少女という異色のコンビが組む探偵事務所であったが、そこは普通の探偵事務所ではなかった。
なぜかというと、その二人の女性が普通ではなかったから……

二人が活躍する短編の連作ミステリー。ミステリーというべきかSFミステリーというべきか。
二人が特異な体質(?)のため、事件の解決方法も普通じゃなければ、事件そのものも普通ではない。

【第一話 まっぷたつの美女】
 まっぷたつにされて殺された女性、その犯人を追いかける二人。
 現場や容疑者の家に忍び込むが、異常な状況下でどうやって見つからずに至るのか? 犯人からの反撃を受けてどうやって生き延びるのか? 二人の正体の説明も込めての第一話。
 
【第二話 二千七百秒の牢獄】
 特撮映画にまつわる事件。事件というか、映画について語りたかったのか?
 なお、事件の内容はまたトンデモなものである。

【第三話 ペンドラゴンの瓶】
 錬金術と主役であるリジーの過去。

【第四話 軽はずみな旅行者】
 タイムトラベラーがやってきて、とある組織に巻き込まれる。タイムトラベラーを助けるべく動くリジー&クリスタル。
 一方でタイムトラベラーは歴史を守るため動くけど、その歴史とは著名なSF作家が世に出ることを止めないコト!?

【第五話 異空の凶獣】
 異世界から現代世界に迷い込んできた獣。
 どうやって倒す??
 

■良かった点

なんといってもB級映画的な雰囲気を徹底的に出しているところでしょうか。
本自体がパルプ誌を思わせる表紙、そして紙。というかパルプ誌でしかない。
扱っているのは当然のようにSFというか、なんでもあり。異世界、怪物、時間旅行者、節操なしですね。でも、だからこそ読んでいて楽しい。その設定を活かす事件、それに立ち向かうリジーとクリスタル。
奔放なリジーに純情真面目なクリスタルのキャラクター、関係性がよい。
リジーはなんだかんだでクリスタルに優しく、クリスタルもまたリジーのことを信頼し慕う。

話の中では第四話、タイムトラベラーものが楽しいっていうか、SFファンなら楽しめる内容が盛り込まれている。また、この時代はSFなんてまだまだ認められる手前なところ、SF愛好者を出していくのが山本弘らしい。

ネタのような事件と魅力的な二人の探偵コンビ。
これだけで幾らでもおかわり出来ちゃいます。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

改善というか、このコンビで続き書いてください。
あと文庫版が出版されましたが、アメコミ風の文芸書の方が雰囲気合ってよいですよ!

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