SF 書評

【ブックレビュー】不動カリンは一切動ぜず(著:森田季節)

投稿日:

【作品情報】
 作品名:不動カリンは一切動ぜず
 著者: 森田季節
 ページ数:368ページ
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 奇妙な作品度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 一切動じない人

 

■作品について

セックスを通じて感染するウイルスのため、全ての人が人工授精での試験管ベイビーしか生まれなくなった世界。
そこで生まれた子供たちは掌にノードを埋め込まれ、ノードを介して情報やらを交換して会話する。
そんな世界、次代に生まれた少女・火輪が歩んでゆく物語。

■良かった点

タイトルが惹きつける。
「不動」カリンが「一切動ぜず」なわけでして、流れるように口にすることが出来るタイトルが頭にも口にも残る。
表紙も綺麗なんだけれど、不安さを同時に表しているように感じ取れる。

内容はといえば、SFにファンタジーを加えたガール・ミーツ・ガールな百合青春小説(宗教色強し)、という感じか。
いや、意味不明だって?
でもそんな作品なのです。

前述するような世界館はディストピアを思わせ、そのような世界で生まれて過ごす少女達が、自分たちにふりかかる不条理に抗い、戦ってゆく。それはSFというよりも、まさに少女達の成長物語であり青春小説。
ネーミングや文体はラノベチックというか、まあ作者さんがラノベ畑出身なのでそうなるのも必然か。
とはいえ少女達の可愛らしさは損なわれておらず、そこはラノベ的筆致によるところか。
世界観や雰囲気は作者独特のものを持っていて、作り上げられた世界にのめり込むことができれば重畳。
むしろ楽しむべきだし、楽しめないと逆に読み進めるのが辛いか。

関連リンク
「ともだち同盟」

あと、百合具合が良い感じ。

荒唐無稽な物語は、動き始めると速い。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

ここは評価が分かれるところだが、やはり後半だろう。
宗教色がより強く出て、且つ不動火輪があんなことになってしまうとは。
前半のノリでいってくれた方が個人的には良かったと思うのだが、他に読んだ方はどう思うのだろう?

 

不動カリンは一切動ぜず (ハヤカワ文庫JA) (文庫) / 森田季節

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感想(0件)

 

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