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ミステリー 書評

【ブックレビュー】入れ子細工の夜(著:阿津川辰海)

更新日:

【作品情報】
 作品名:入れ子細工の夜
 著者:阿津川 辰海
 ページ数:308
 ジャンル:ミステリ―
 出版社:光文社

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 変な設定度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : ちょっと変わった設定のミステリーが読みたい人

■作品について

古書の街に現れた探偵の秘密
禁断の「犯人当て入試」狂騒曲
虚実が裏返る入れ子細工の2人劇
コロナ禍に覆面レスラー大集合で本人確認不能?
本格ミステリの極限を探る、濃縮された四編

■良かった点

様々な趣向、設定の凝らされたミステリー短編集。
4つの作品が収録されているが、それぞれが色々と考えられたもので、ミステリーとしての内容も異なる。
よくもまあ、こういうものを考えるものだ、というのは感嘆。
一編目はまだ正統派っていう感じも受けるけれど、二編目以降は変化球が続く。

大学入試の試験にミステリーの「犯人当て」が採用される話。
二人劇の中で繰り広げられる推理合戦。
大学プロレス同好会の覆面レスラー達の犯人探し。
どれもこれも謎解き以外の展開も追加されていて、ユーモアミステリー的にも楽しめる。

自分の好きなことを詰め込んだミステリー、ともいえる。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

これはもう個人的な好みになるかもしれないけれど。
設定が凝っていれば面白いってわけではないんだよなぁ。。。
要は合わなかった。

阿津川さんの作品は幾つか読んでいるけれど、基本的にどれもイマイチあわない(つまらないというほどではない)
これはもう、個人の感性とかの問題なのかな。

 

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