【作品情報】
作品名:カササギ殺人事件〈下〉
著者:アンソニー・ホロヴィッツ
ページ数:382
ジャンル:ミステリー
出版社:東京創元社
おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
期待通り度 : ★★★★☆☆☆☆☆☆
こういう人におススメ! : 海外ミステリーに拒否感ない人
名探偵アティカス・ピュント・シリーズ最新刊『カササギ殺人事件』の原稿を読み進めた編集者のわたしは激怒する。
こんなに腹立たしいことってある?
著者は何を考えているの? 著者に連絡がとれずに憤りを募らせるわたしを待っていたのは、予想だにしない事態だった――。
クラシカルな犯人当てミステリと英国の出版業界ミステリが交錯し、とてつもない仕掛けが炸裂する!
夢中になって読むこと間違いなし、これぞミステリの面白さの原点!
ということで、下巻です。
上巻で作中作である「カササギ殺人事件」を受けて、その結末部分を探そうとするリアル世界での主人公。
その中で発生する、「カササギ殺時事件」の作者の死亡の知らせ。
事故死なのか?
殺人なのか?
現実世界の殺人を追いつつ、作中作の結末と真犯人も追いかける二重構造。
なんだけど、うーん。
自分には合わなかった。
まずリアル事件の方ですが、なんだそれは、っていう感じの動機というかなんというか。
いや、動機がしょうもないミステリ―なんて幾らでもありますけれど、そういうのは本格ミステリーとか。
トリック、ロジックに主眼を置いているならまだ良いのですが。
どちらかといえばサスペンス的な風味の作品で、動機がこれでイマイチ納得感が薄いというか。
全般的に納得感、満足感が得られなかった。
むしろ、作中作の方が個人的には好みだった。
いや、アナグラムとか、縦読みだとか、そんなの絶対に誰かが気が付いていたでしょ。
だって、大人気作家のベストセラーのミステリ―でしょ。
誰かしらそういうことやっているでしょ。
そして、そこから出てくる結論もまた下らないとしか思えないというか。
馬鹿ミスなら良いのかも。
絶賛している方は、構成とか、雰囲気とか、書き方とかが良いのかな?