SF 書評

【ブックレビュー】クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅢ(著:五代ゆう)

更新日:

【作品情報】
 作品名:クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅢ
 著者:五代ゆう
 ページ数:412ページ
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 一気に本格SF度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : ダークなSFが好き

 

■作品について

前巻のⅠ、Ⅱにて悪魔と化し、敵を喰らい、そして<天>に、<教会>に、<楽園>に反抗した主人公たち。
ジャンクヤードでの戦いを終えたが、今巻では全ての始まりである「過去」へと遡り、物語は綴られる。
果たして、「過去」に何があったのか・・・・?

■関連レビュー
クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅠ
クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅡ

■良かった点

Ⅰ、Ⅱとがらりと変わる。
場所も時間も変わって近未来の地球になるわけだが、いやいや、こういう転換、良いですね。
しかもこの地球では、太陽光を浴びると身体が結晶化して死に至る奇病、キュヴィエ症候群が猛威をふるっているという世界。
神の恵みでもあるはずの陽の光、それが皮肉にも人の生命を奪っていく。
うーん、そうか。作者もあとがきで言っていますが、バラードの「結晶世界」ですな。

研究施設である「EGG」を中心に物語は進んでいくのだが、当然、サーフやヒートも別名でそこには存在している。
そしてそのサーフ=水無瀬眞のなんとまあ、黒いこと。
真っ黒ですわ。
実の妹の死を利用し、シエロやアルジラを弄び、いや、それくらいやってくれてむしろ清々しいですが。
前の巻で悪魔と化したサーフ達でしたが、リアルサーフの方が悪魔でした。<br>
前2巻がゲーム的要素の方が強く感じましたが、この第三巻ではいよいよSFらしさが本格的に火を放つ。
奇病から世界の崩壊へと突き進む。
ラスト、「EGG」が自閉するところはなんというか、美しくも哀しい。

Ⅰ、Ⅱの仮想世界であるジャンクヤードの方が仲間達との絆を感じていたのに対し、本作のリアルな人間関係の方がドライでダークですね。
まあ、ある意味それは正しいのかもしれないけれど。
ただ、このダークさこそが「デジタルデビル」らしいと思える私は根っからのメガテンファン。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

現実世界編となり、ゲイルの出番がないのが残念ですね。
でもまあ、彼の場合は仕方ないのかな。
これで登場していたら登場していたで興ざめだったかもしれないし。

 

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