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SF ミステリー 書評

【ブックレビュー】パラレル・フィクショナル(著:西澤保彦)

更新日:

【作品情報】
 作品名:パラレル・フィクショナル
 著者:西澤保彦
 ページ数:282
 ジャンル:ミステリー
 出版社:祥伝社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 家系図の複雑度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 特殊設定ミステリーが好き

■作品について

読者の思惑を鮮やかに逆転させる『予知夢の殺人』とは?
夢の答え合わせ……そう聞いて、ひとはなにを思い描くだろう。
例えば昔、「ぼくはプロ野球選手になるんだ」とか「いつかあたしはシンガーソングライターに」と将来の夢を語り合った幼馴染み同士がブランクを経て十年後、二十年後に劇的に再会するシーンだろうか。
お互いの夢は叶ったのか、はたまた道半ばなのかの答え合わせ。
しかしモトくんとわたしが個別に見る夢、そして答え合わせをするのは、そういう夢ではない。
身も蓋もない現実の予見なのだ……しかも常に、ひと死ににかかわる。

■良かった点

西澤さんお得意の、特殊設定ミステリー。
今回は「予知夢」
さらに、予知夢を見ることができるのが二人。
その二人は、同じ日の予知夢を見ることになるが、見ることができるのは当然ながら自分の行動の範囲のみ。
だけど予知夢で分かった惨劇から、その二人は行動を変えて悲劇的な展開を避けることに成功する。
でも、それでは終わらない。
お互いが見た予知夢のうち、自分が見ることのできなかった時間や場面では何が起きていたのか。
二人の予知夢を重ね合わせ、不足している部分を補い、補完し、なぜあのような惨劇が起きたのか。
誰が犯人だったのかを探り当てていく。

もちろん、西澤さんですから単に予知夢では終わらない。
これまたちょいと複雑な設定で真実を解き明かしていく。
更にこれを惑わしていくのが、これまた西澤さんお得意の複雑な家系図。
といっても、本作はまだそこまで複雑ではないのですが・・・それでも十分に分かりづらいかも。

序盤を乗り越えれば、終盤の展開であれよあれよという感じになっていく。
西澤ロジック炸裂の一作といえるのではないか。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

まあ、設定が複雑でそこを理解するのに苦労することは間違いないでしょう。
そういうので、読んでいてイマイチ乗れない、という人も確実にいるのではないか。

 

 

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