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ミステリー 書評

【ブックレビュー】老虎残夢(著:桃野雑派)

更新日:

【作品情報】
 作品名:老虎残夢
 著者:桃野雑派
 ページ数:338
 ジャンル:ミステリ―
 出版社:講談社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 百合度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 特殊設定ミステリーが好き

■作品について

私は愛されていたのだろうか?
問うべき師が息絶えたのは、圧倒的な密室だった。
碧い目をした武術の達人梁泰隆。
その弟子で、決して癒えぬ傷をもつ蒼紫苑。料理上手な泰隆の養女梁恋華。
三人慎ましく暮らしていければ、幸せだったのに。雪の降る夜、その平穏な暮らしは打ち破られた。

■良かった点

なかなか珍しいですね。
中国は宋の時代を舞台にしたミステリー。
しかも、登場人物たちは武術の達人達。
師匠と弟子、後継者問題に絡めた物語展開の中で師匠の死体が発見される。
だけど、誰も殺人できる状況になかったはず!?

登場人物たちは武術の達人というか、現実とは少しかけ離れた特殊能力を持っている感じ。
そして、その特殊能力、特殊設定を活かしたミステリーとなっている。
それでもきちんとルールは整えられており、できること、できないことは示唆されているので、本格ミステリとして謎解きには問題ない。
こういう特殊設定をちゃんと考えてロジックを考える人もある意味凄いですよね。
ミステリ―の謎解きだけでなく、特殊設定を論理破綻なく考えないといけないので。

舞台は閉じられた場所であり、登場人物も少なく限られており、読んでいてその辺もすぐに把握できる。
誰かも言っていますが、登場人物含めてラノベ感が確かにあるので、そういう意味でも読みやすいかも。
逆に、苦手な人もいるかもですけど。

重々しいタイトルとは別に、結構サクサクと読むことができる一作です。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

百合はなんか必要だったのか?
いや、別に嫌いじゃないから良いのだけど、ミステリーそのものとはほぼ関係ない感じ。
趣味か。

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