ミステリー 書評

【ブックレビュー】宿命と真実の炎(著:貫井 徳郎)

更新日:

【作品情報】
 作品名:宿命と真実の炎
 著者:貫井 徳郎
 ページ数:483ページ
 ジャンル:ミステリー
 出版社:幻冬舎

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 最後に嫌な感じ度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 後味の悪さを心地よいと感じる人

 

■作品について

警察官連続殺人事件。
警察に復讐を誓う誠也とレイ。
多方面から少しずつ犯人に迫っていく警察。
なぜ、警察官ばかりを狙うのか。警察はどのようにして真相に辿り着いていくのか。
そして、隠されていた真実とは・・・・?

■良かった点

「後味の悪い作品」を書く作家さんとして真っ先に思い浮かぶうちの一人が貫井さんである。
本作でもやってくれました。
最後の方、誠也の独白で過去が明らかになり、犯行に至った背景が分かっていく。
でも、「あれ、これで終わっちゃうの?」と思わせておいて、一気にひっくり返してくれた。
うわー、これ、救われない、そう思いつつもコレを待っていたとも思う。

ラストに至るまでも、冒頭からグイグイ読ませてくれる。
それは、登場人物たちが個性的で生き生きと動いているからだろう。
警視庁捜査一課のくせ者達。飄々とした村越、聞き込みで能力の高さを見せる三井、一度見たものは忘れない金森。
村越とコンビを組んで捜査する、いかついけれど真面目で愚直な女警察官の理那
警察をスキャンダルで辞めたが、抜群の推理力と着眼点を持つ西條。
彼らがテンポよく場面を切り替えつつ、色々な角度から少しずつ犯人に迫っていくのは、読んでいて楽しい。
読者に取って犯人は最初から分かっているのだが、いかにして辿り着くのだろうかと先が気になる。

一方で犯人側。
誠也とレイ、彼らは何者なのか。過去に何があったのか。
警察の捜査とともに少しずつ明らかになっていく事件に結びつく過去。

警察の隠蔽体質などにも迫り、全体として良質なサスペンスが出来上がっている。

そして最後、明らかになる新たな真実というか、ある人物の内心。
そうこなくちゃ貫井さんじゃない!

しかし、誠也の強さが哀しいね・・・・

■ここが改善できるともっとよかったかも?

ぶっちゃけ、警察官連続殺人に至る動機が弱いなあ。
それで本当にやっちゃう? と思ってしまう。
本人にとってはそれくらい重い十字架だったのだろうけれど、うーん。

 

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