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SF エンタメ 書評

【ブックレビュー】SFまで10万光年以上(水玉 螢之丞)

更新日:

【作品情報】
 作品名:SFまで10万光年以上
 著者:水玉 螢之丞
 ページ数:239
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★★★☆
 素敵サブカル度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : SF+90年代オタク文化!

 

■作品について

2014年に亡くなられた水玉 螢之丞さんがSFマガジンに寄稿していたエッセイを取りまとめた一冊、の続編。
さらに他紙で掲載されていたSFエッセイや文庫カバーのイラストなども網羅された、水玉先生のSF関連の仕事の集大成な一冊!

■良かった点

「SFから10000光年」の続編にあたります。

【ブックレビュー】SFまで10000光年(著:水玉 螢之丞)

【作品情報】  作品名:SFまで10000光年  著者:水玉 螢之丞  ページ数:239  ジャンル:SF  出版社:早川書房  おススメ度 : ★★★★★★★★★☆  素敵サブカル度 : ★★★★★ ...

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続編というか、前作で載せきれなかった分を含めて、という感じでしょうか。
SFマガジンでのエッセイの続きは「SFまで100000光年」と0が一つ増えての連作を網羅。
ネタの濃さ、ページ密度の濃さはもちろん健在です!

さらにこの巻ではSFマガジンだけではなく、他の雑誌などに掲載されたSF関連のエッセイ、漫画、対談、イラストなどが網羅されていますので、水玉さんファンとしては見逃せません。
個人的にはイラストエッセイ+対談の「辺境の電脳たち」がとても良かったです。
対談のお相手は何せあの大森望さんですし、当然ながら濃ゆい話が繰り広げられています。
私のような浅いSF読者だと分からないことも多々出てきますが、逆にそれゆえに興味を惹かれ、「この作品読んでみようかな」なんて思って手に取ったりもします。

SF者というと、濃い人なんだろうなというイメージが世間にはあるような気がします。
でも、世にはSFなんか溢れていて、その中でよりSFが好きな人、なんだと思います。
その中でも水玉さんのように、SFが好きで漫画が好きでゲームが好きで、さらに自分で漫画もイラストもエッセイも書いてなんでもやっちゃうぜ! って人はなかなかいない気がします。
そしてそのイラストやエッセイ、文字に至るまで全てが水玉節にあふれている。
水玉さんの新たな作品がもう見られないと思うと悲しい。
でも、こうして水玉さんの作品は残る。
その作品を手にして見ることができるのは、幸せ、なのだろう。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

作品がどうこういうよりも、やっぱりもっと水玉さんの作品を見たかった!
無念としか言いようがありません。

 

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