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ファンタジー 書評

【ブックレビュー】白銀の墟 玄の月 第一巻(著:小野不由美)

更新日:

【作品情報】
 作品名:白銀の墟 玄の月 第一巻
 著者:小野不由美
 ページ数:371
 ジャンル:ファンタジー
 出版社:新潮社

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 戴国の荒廃度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : 十二国記をまちわびていた人

 

■作品について

驍宗(ぎょうそう)が登極から半年で消息を絶ち、泰麒(たいき)も姿を消した戴国。
王不在から六年の歳月が流れ、国は荒れる一方であった。
景王・陽子などの助力を得て十二国に戻ってくることが出来た泰麒は、李斎とともに戴に戻る。
「王は、御無事」だという一縷の望みを携えて、泰麒の旅が始まる。

■良かった点

なんといっても18年ぶりのシリーズ新作!
どれだけの人が待ち焦がれていたことでしょう。
特に戴の国については、「黄昏の岸 暁の天」で、この後どうなるのよ!?
と、どれだけの人が思ったことか。

【ブックレビュー】黄昏の岸 暁の天(著:小野不由美)

【作品情報】  作品名:黄昏の岸 暁の天 十二国記  著者:小野不由美  ページ数:478  ジャンル:ファンタジー  出版社:新潮社  おススメ度 : ★★★★★★★★★☆  王の苦しさが分かる度  ...

続きを見る

全4巻ということで、この巻はまだ導入といったところ。
戴に戻った泰麒と李斎が驍宗を探し求めて旅に出る。
その旅程で目に入るのは、国の困窮した様、人々の苦しむ様ばかりである。
麒麟である泰麒からすれば見ているだけで辛くなることばかり。
驍宗の行方はわからず、方策も見つからず、焦りだけが募るような状況。
そこで泰麒が考えたこととは?

巻の後半でようやく動きが見えてきたが、まだまだ分からないことばかり。

驍宗はどこにいるのか? なぜ出てこられないのか?
阿選はなぜ姿を見せず、政治を行わないのか?

全く判明していない謎だらけ。
早く、二巻以降に!

■ここが改善できるともっとよかったかも?

仕方ないけれど話が重いのと、展開的になかなか進まないので、人によっては読んでいて苛々するかもしれない。
それも全て次巻以降のためであり、きっとスッキリしたことになると信じたい。

 

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