【作品情報】
作品名:サヴァイヴ
著者:近藤 史恵
ページ数:234ページ
ジャンル:エンタメ
出版社:新潮社
おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
エースの孤独度 : ★★★★★★★★★☆
こういう人におススメ! : 前作まで読んでいた方が良いかな
「サクリファイス」、「エデン」と続いた自転車のロードレース作品の短編集。
サクリファイスで出てきたオッジのエース、石尾の話。そして石尾をアシストする赤城。
二人の関係や、赤城の考え、立場、そしてエースの孤独。アシストの犠牲
他、伊庭の話であったり、ドーピングや故障に関する話など、各種散りばめられた全六篇。
<関連レビュー>
■サクリファイス
■エデン
■キアズマ
■スティグマータ
複数の短編があるが、最も印象に残ったのは赤城を主人公とした話。
「サクリファイス」ではそこまで語られていなかったが、赤城の過去の遍歴とか性格とか、石尾に対する思いやアシストとしての思い、そういったものが語られて分かると、「サクリファイス」がより一層面白く読める。
ということは、先に読んだ方が良いのか? そういう順番もありかもしれない。
シリーズを通して読みやすい文章は変わらず、更に短編集だから小刻みに読むのにももってこい。
相変わらずきれいごとばかりじゃなくて、ドーピングや八百長や嫌がらせといった負の側面を出してきているのだけれど、それでもサクサク読めてしまう。重いテーマのはずなんだけど、重くない。
人間ドラマとして読んでよし、ロードレースものとして読んでよし。
この作品シリーズに目を通すことで、ロードレースに興味を持つし、観てみたいと思わせてくれる。
自分もYouTubeですが幾つか動画を観てみました!
てか凄いですね本当に。
個人的な趣味だけど、短編集よりはがっつり長編の物語を読みたかったので、その点だけ。
内容は面白いだけに、完全に個人の好みですね。
[amazonjs asin="B01MR6W3VG" locale="JP" title="サヴァイヴ(新潮文庫)"]
価格:659円 |