【作品情報】
作品名:サーカスから来た執達吏
著者:夕木春央
ページ数:370
ジャンル:ミステリ―
出版社:講談社
おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
ワクワクする度 : ★★★★★★★☆☆☆
こういう人におススメ! : 財宝探し、暗号解読とか好きな人
大正14年。莫大な借金をつくった樺谷子爵家に、晴海商事からの使いとしてサーカス出身の少女・ユリ子が取り立てにやって来た。
返済のできない樺谷家は三女の鞠子を担保に差し出す。
ユリ子と鞠子は、莫大な借金返済のため「財宝探し」をすることにした。
調べていくうちに近づく、明治44年、ある名家で起こった未解決事件の真相とはーー。
大正を舞台にして描かれるミステリー。
明治の時代にとある名家で起こった隠し財産の謎。
関東大震災でその名家の人たちがいなくなってしまったことを機に、財産探しが本格的に行われるように。
狙うのは、莫大な借金を抱えてしまった樺谷子爵家。
樺谷家は返済が出来ずに担保として娘の鞠子を差し出し、取り立てにやってきたサーカス出身のユリ子とともに財産探しをすることに。
謎解き部分は暗号なのだが、その暗号はちょっとさすがに自力で解読するのは難しいと思う。
というか納得しづらいぞ。
まあそれはそれとして、ユリ子と鞠子のやり取りが楽しめる。
ちょっと浮世離れしたユリ子だが、その能力は間違いないもの。
ミステリ―よりも、お嬢さまとして育った鞠子が家を出て色々と変わっていく姿。
ユリ子と出会い、世間を知り、そういうところを楽しむ作品なのかもしれない。
また、関東大震災というのを契機として、本当にこういうことが起きていても不思議ではないとも思わせる。
大正時代の話ということで、読みづらいのでは?
そう懸念する人もいるかもしれませんが、読みやすくサクサク進められますので、その点の心配は不要です。
やっぱ謎解き部分がなぁ(笑)
私にはわからなかった。