【作品情報】
作品名:【推しの子】 ~二人のエチュード~
著者:赤坂 アカ (著), 横槍 メンゴ (著), 田中 創
ページ数:212
ジャンル:エンタメ
出版社:集英社
おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
黒川あかねのヤバイ度 : ★★★★★★★★☆☆
こういう人におススメ! : 【推しの子】好き、黒川あかね、有馬かな好き
有馬かなと黒川あかねは、来月出演するW主演舞台の稽古として即興劇を演じていた。
映画「15年の嘘」から時が経ち、お互い実力派若手女優と称されるまでになったが、相変わらず仲は悪い。
結果、稽古のはずがただの罵り合いになってしまっていた。
舞台の先行きを不安に思う二人だったが、ふと過去に共に挑んだ“ある舞台のオーディション”を思い出す。
それは二人の関係が、今へと至るきっかけとなった出来事で…!?
最終回で色々と言われた【推しの子】
本作はそのスピンオフ小説第二弾。
主役は表紙の通り、有馬かなと黒川あかねの二人。
本編終了後から数年の後、二人とも女優として成長した姿を見せるも、二人の仲は相変わらず。
競演する舞台の稽古でもぶつかる二人が、過去に行ったとある舞台のオーディションを思い出すことで過去のエピソードが明らかになる。
お互いを刺激し合う二人。
あかねがどのような思いをかなに抱いていたのか。
また、どのように演技に向かい合っていたのか。
かなは、あかねのことをどう思っていたのか。
あかねとは異なるかなの演技とは。
そういったものが描かれていて読ませてくれる。
性格も演技に対する向かい方も全く異なる二人だけれども、だからこそ対比ができて良い関係なのですよね。
しかし、あかねときたら小学生の頃からアレはちょっとヤバイ。
かなも言っているけれど、あかねはマトモじゃないですよね。
てか、口は悪いけれどかなって登場人物の中ではMEMと並んで一番まともな人ですよね。
アクアのことを二人とも引きずっているけれど、その引きずり方も全く異なるというのも面白いですよね。
本編で「えぇ~っ」と感じた方も、本作は楽しめるのではないでしょうか。
特にあかねのファンかなぁ。
本編書き下ろしてもあったけれど。
オカルトにはまるのはヤバイよ(笑)