ファンタジー 書評

【ブックレビュー】華胥の幽夢(著:小野不由美)

更新日:

【作品情報】
 作品名:華胥の幽夢
 著者:小野不由美
 ページ数:351
 ジャンル:ファンタジー
 出版社:新潮社

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 王の苦しさが分かる度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : シリーズファン

 

■作品について

才国(さいこく)の宝重である華胥華朶(かしょかだ)を枕辺に眠れば、理想の国を夢に見せてくれるという。
しかし、采麟(さいりん)が病に伏すいま、麒麟が斃(たお)れることは国の終焉を意味する国の命運は?
十二国の幾つかの側面を切り取った珠玉の短編集。

■良かった点

5つの短編が収録されている。
陽子、楽俊が出てくる話もあるし、泰麒が出てくる話もあるから、読むのも楽しみになってくる。
色々な国の色々な人が描かれるのももちろん楽しいが、やっぱり陽子達の話の方が好きなんです。
だからといって、他の短編も色あせない。
むしろ、陽子たちが登場しないからこそ、十二国の現実というものを感じさせてくれる。

タイトルにもなっている「華胥」はそれこそ、そういった一編である。
華胥華朶(かしょかだ)という宝を枕辺に眠れば理想の国を夢に見させてくれる。
理想の国を夢見て邁進する国王だが、待ち受ける結末は苦い。
ファンタジーの世界ではあるが、政治、思想、経済、そういう考えはあくまでリアル。
ファンタジーの世界だから楽しいわけでも、魔法で何でもできるわけではない。

ワクワクするような話を見せてくれたと思えば、過酷さ、辛さというものを感じさせてくれる。
両面を実にバランスよく描いているのが十二国記シリーズなのだと、短編集で色々な作品が読めるからこそ感じさせてくれる。

最後の「帰山」では、他の国様子を奏の王家の人達が話し合うのが面白い。
慶国、陽子に対する評価が、今後のことを思わせてくれる。

様々な王の理想を描いた短編集でした。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

やっぱり長編が読みたくなりますよね。

 

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