エンタメ 書評

【ブックレビュー】あしたはひとりにしてくれ(著:竹宮 ゆゆこ)

更新日:

【作品情報】
 作品名:あしたはひとりにしてくれ
 著者:竹宮 ゆゆこ
 ページ数:336ページ
 ジャンル:エンタメ
 出版社:文藝春秋

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 ひとりにさせない度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 家族愛の話とか好き

 

■作品について

主人公の高校生、瑛人には人に言えない秘密があった。
それは時々、ぬいぐるみの「くま」殺しをしてしまうこと。
自分の苦しみに耐えきれなくなった時にくまを痛めて自分自身を鎮める。誰にも知られてはいけない自分だけの儀式。

そのぬいぐるみはある場所に埋めて隠してあるのだが、ある日の事、いつものようにくまを掘り出そうとした瑛人は、なぜか半死状態の若い女を掘り当ててしまう!?

孤独と家族の物語。

■良かった点

冒頭から竹宮さんらしいスピード感で突き進んでいく。
序盤はテンション高く読者を巻き込んでいき、後半に重くずしっとくるテーマを描いていく。
疾走感はいつもの竹宮ゆゆこ節、そしてヒロインが変なのもいつも通り。
だからこそ、いつもの竹宮さんの作品だぜ、ということで紹介もできてしまう。

今作では家族の中で「いい子」をずっとやってきた瑛人の苦しみと、抱え込んできた想いについて描いている。
土中から掘り出されたヒロイン(!?)、アイス。
瑛人よりも年上で、ずっと重い事から逃げてきた彼女を世話しながら世話されているうちに、自分が求めているものを理解させられるようになってくる。
拗らせてしまった高校生男子の話なわけですが、設定自体は重い。
だけどそれをハチャメチャな登場人物とテンションでそう感じさせないのがさすがの竹宮さんだ。
家族の再生の物語であるのだが、妹の歓路が良い味を出している。

アイスが抱えていたことも分かり、修羅場に突入するのに、それでも笑えてしまう。
殺しあいのようなシーンを描いているのに笑いそうになるって、それが凄い。

こういうのはセンスであり、他の人にはないものをもっているってのは良いなーと素直に思う。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

前半が少し冗長か。
アイスをもう少し早めに登場させて活躍させ、アイスを含めた家族と瑛人のやり取りをもっと深くした方がよかったのでは。
そう思わなくもない。

 

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