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ミステリー 書評

【ブックレビュー】踊るジョーカー(著:北山猛邦)

更新日:

【作品情報】
 作品名:踊るジョーカー
 著者:北山 猛邦
 ページ数:297
 ジャンル:ミステリー
 出版社: 東京創元社

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 ゆるいミステリー度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : ゆるくライトにミステリーを楽しみたい

 

■作品について

気が弱くて、引っ込み思案で、引きこもりがちの音野順だが、彼には類まれな才能があった。
それは、探偵の才能である。
友人であり作家である白瀬は、音野を外に出すべく探偵業をはじめさせる。
そこで二人が出会う奇妙な事件を描いた短編集。

■良かった点

ワトソン役が作家で、探偵が解いた事件を作品にするというのは、ちょいちょい見かける設定。
その探偵が引っ込み思案で、探偵なんかやりたくないというのを半ば強引に引っ張りだすワトソン役の白瀬。
ただこのワトソン君がなかなかしっかり探偵の音野をフォローし、なぜか無駄に前向きで自信満々なので憎めない。

作品としては5つの短編をまとめた短編集。
5つのミステリーはどれも趣向をこらされたトリックもの。
北山さんといえば、「物理の北山」とも呼ばれているようで(?)、ハウダニットに力点を置かれている。

凶器であるナイフはどのようにして持ち込んだのか?

どうやって毒を混入させて目当ての人に食べさせたのか?

遺体はいつ、どのようにしてその場にあったのか?

そいった謎をきっちりと解き明かしてくれるし、そのアイディアには驚かされる。
いや、現実的に、本当にそんなことできるの?
とは思ったりもしますが。

ミステリは本格。
でも出てくる登場人物達は脱力もの。
そんなバランスだからこそ、読みやすくさらさらと終わりまでいってしまうのかもしれない。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

「HOW」を主軸に置いていますので、何故? という動機は弱いですが、まあ、そこは置いておきましょう。
あとトリックは、「こんなん無理じゃね?」と、思ってしまうのも確かかも。
それを受け入れられるかどうか、でしょうかね。この作品を楽しめるかどうかは。

 

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感想(0件)

踊るジョーカー 名探偵音野順の事件簿

 

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