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ミステリー 書評

【ブックレビュー】氷の秒針(著:大門剛明)

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【作品情報】
 作品名:氷の秒針
 著者:大門 剛明
 ページ数:352
 ジャンル:ミステリー
 出版社:双葉社

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 なかなか読ませる度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 静かにじっくり読み進めたい

 

■作品について

かつて、大事な人を想像もしない犯罪によって失った人たち。
犯人は捕まらず時効をむかえたところで、被害者の心に時効などはない。
しかしやがて、殺人罪の時効が撤廃された。だが、適用されるのは撤廃時点で時効をむかえていない事件のみ。
ちょうど、撤廃を境にして時効が成立した事件と、時効直前だった事件。
二つの事件の遺族が結びつき、やがて思いがけない展開をみせる。

■良かった点

時効。
確かに、殺人という罪を犯したのに時効が成立するってなんだったんでしょうね。
時効が成立したら、被害者遺族は余計に苦しむことになるだろう。
かといって、時効がなく永遠に犯人を憎み続けるのも苦しいだろう。
時効が撤廃されても、遺族の苦しみがなくなることはない。改めてそう思わせられる。

ミステリーではあるが、事件の謎解きという点は強くない。
犯人は基本的にわかっており、加害者側の気持ち、そして遺族側の気持ち、そういったものを描いている。
同じ遺族でも当然ながら立場や考えは異なってくるし、何が正しいというわけではない。
主人公の振る舞いは自分勝手にも感じられるが、でも、そういう人だっているのだろう。
事件が残した傷跡と、家族の繋がりを描いた一作。

物語において主人公は時計の修理技能士で、時計に関する薀蓄を聞けるのは意外と楽しい。
あの精密な機械を作り、メンテナンスするのはたいしたものなんだろうなぁ。

最後はちょっとしたどんでん返しというかも用意されている。
それを是ととるか否ととるかは人それぞれだろう。
そんなんアリかと思いつつ、まあ良いんじゃないかとも思った。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

前半は動きが少なく、大丈夫かなと思わせられることも。
ただ読みやすくはあるので、ページが進まないということはないと思う。

 

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