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SF 書評

【ブックレビュー】沈黙のフライバイ(著:野尻抱介)

更新日:

【作品情報】
 作品名:沈黙のフライバイ
 著者:野尻 抱介
 ページ数:264
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 ライトなハードSF度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : ライトにSFとか読めないかな~と思ってる人

 

■作品について

野尻SFの真骨頂。
明るく手軽に読むことのできるハードSF短編集。
5つの作品はどれを読んでも想像力を喚起させるものであり、読み手を楽しませてくれること間違いなし!

■良かった点

野尻さんといえば、ライトに読めるハードSFを書ける人、だと思う。
また同じハードSFでも、海外翻訳ものよりも日本人が直に日本語で書いた作品の方が読みやすい、というのもあるのかもしれない。
もっとも野尻さんはもともと「ロケットガール」というラノベ(といいつつこれも中身はハード寄りSF)を描いていたのだから、読みやすさは折り紙付き。
本作もそれは変わらず、また短編集ということもあって程よい区切りで読むことが出来る。

表題作、「沈黙のフライバイ」
異星人とのファーストコンタクトに関する物語。
本作に限らず、今の技術の発展の先にあるものだと思わせてくれるのが良い。
そして何より前向きで明るい。
SFというと難しく考えてしまう部分もあるが、未知のものへの探求、欲求。知らないことを知りたい、新しいことを求めたい、ワクワクする、そういう気持ちをおしだしてくれるのまたSFなのだと思い出させてくれる。

難しい知識とか必要ありません。
いや、あった方がより楽しめるのは確かです。分からない単語とかも出てきます。
でも分からないところは雰囲気だけ掴むのでもOK、実際、私がそうでした。

それ以上に、ああ、こんなことが出来たら、こんな未来になったら楽しいだろうなと思いたい人。
手に取ってみましょう。
きっと、楽しい未来を想像できると思います!

■ここが改善できるともっとよかったかも?

うーん。
やっぱり短編で短いから読みやすい反面、え、もう終わり?
続きはないんかい、なんて思ってしまうことも。

 

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感想(0件)

沈黙のフライバイ

 

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