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エンタメ 書評

【ブックレビュー】負けヒロインが多すぎる!4(著:雨森たきび)

更新日:

【作品情報】
 作品名:負けヒロインが多すぎる!4
 著者:雨森たきび
 ページ数:311
 ジャンル:エンタメ
 出版社:小学館

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 負けヒロイン度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 こういう人におススメ! : 良質な学園モノが読みたい

■作品について

夢子のヒミツ……のぞいてみる?
クリスマス間近の12月。
月之木先輩のナマモノBL本が、生徒会に没収されてしまった!

天愛星さんは職員会議にかけると息まいていて、このままでは文芸部もただでは済まない。
そんなとき、志喜屋さんが協力を申し出てくれて――?

「天愛星ちゃん……落として……みる?」
「はっ!?」

やり方はさておき、新部長の俺が取り返すしかないみたいだ。
八奈見には抜け駆け禁止と釘を刺されるし、志喜屋さんにはなにか違う目的もあるような気がするのだけど――。

■良かった点

ということで第4巻。
前巻までで3人の負けヒロインについては描いていたわけで、この4巻ではどのような展開にもっていくのかと思ったら。
メインは表紙の通り、志喜屋先輩!

個人的には登場人物の中で志喜屋さんが一番好きだったので、何気にメインはってくれて嬉しかったです。
しかし、志喜屋さんが負けヒロインになるのか?
それはなかなか想像がつかないところ。
前までの巻を読む限り、そういうのを思わせるところが感じられなかったから。
しかし、そこはちゃんと見せてくれます。
うーん、そういう展開に持っていくかー、と。
これはこれでアリ、なのかな?

4巻はとにかく、志喜屋さんと天愛星ですね!
もしかしたら5巻は天愛星さんメインになるのかな?

もちろん、既存の負けヒロイン達にも少しずつ変化は出てきています。
既に一度負けて、ある意味で心の整理はできているともいえます。
そんな中でもっとも多く接する男子が温水なわけで、温水に対する気持ちや態度も変化していってある意味当然。
しかし、温水は彼女たちの今までの行動や気持ちを知っていることもあって、彼女たちの変化には気が付きません。
ただの鈍感系主人公にしないのが、ある意味でこの設定がきいているところ。
まあ、鈍感であることに変わりはありませんが(笑)

さて、今後、負けヒロイン達は勝ちヒロインになっていくのか?
それとも負けヒロインをさらに量産し続けていくのか?
志喜屋さんむしろメインヒロインになって彼女になってくれないか?

なんかそんな雰囲気やフラグもたっていたけれどどうなの?

というところを楽しみに5巻に向かいましょう。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

3巻の時点でも言っていますが、負けヒロインもの感は薄れ、学園ラブコメものに感が強いところ。
まあ、面白ければいいのか?

 

 

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