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ファンタジー 書評

【ブックレビュー】虚ろなる十月の夜に(著:ロジャー・ゼラズニイ)

更新日:

【作品情報】
 作品名:虚ろなる十月の夜に
 著者:ロジャー・ゼラズニイ
 ページ数:352ページ
 ジャンル:ファンタジー
 出版社:竹書房

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 ごった煮感 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : クトゥルーや怪奇小説好き

 

■作品について

十月の終わりに行われる「ゲーム」。
扉を「開こうとする者」と「閉じようとする者」との間で争われるそれは、誰が味方で誰が敵なのかも分からない。自分と使い魔を用いて情報を集め、時に攻撃し時に身を守る。

集まったプレイヤーは<切り裂きジャック>、<ドラキュラ伯爵>、<フランケンシュタイン博士>などそうそうたる面々。そんな面子を相手に渡り合い、やがて迎えた最後の夜。
扉を中心に集まる生き残ったプレイヤーたちが迎える結末は?

■良かった点

ゼラズニィがお送りする、クトゥルー神話と様々な作品の登場人物たちが織り成すなんでもありのゴシックホラー! 本当にそんな一言で紹介が済んでしまうような作品です(笑)
ジャンルもとりあえずファンタジーにしましたが、まあこだわる必要はないです。

実際の所、具体的な名前が出されているわけではないのですが、読んでいれば誰が誰だがは容易に想像が付きます。ジャックとドラキュラ、フランケン博士、さらにはホームズなんかも出てきて、それぞれが使い魔を駆使して渡り合う。
そう書くと死闘を想像しますが、あからさまな戦いというよりは裏のかきあいという感じだし、使い魔同士のやりとりは結構にコミカルで、むしろ使い魔たちの方が主役じゃないか。
特にジャックの使い魔スナッフと、魔女ジルの使い魔グレイモークとの関係が読んでいて楽しい。

ぶっちゃけた話し、彼らがいったい何で争っているのか、行われる儀式とはなんなのか、そういったところは最初に読んでいた時は全然分からなかったのだけれど、まあそれはそれで良いかOKOK、みたいな感じで読んでいた。そしてそれでOKな作品でもある。
雰囲気を楽しむべき作品。
最後の扉が開かれたらどうなるのか。またその扉を巡る争いでラストにちょっとした仕掛けがあって楽しませるとか。まあそういうのも含めて何でも良し、これで良し、そういうものだ!

■ここが改善できるともっとよかったかも?

他にも色々な作品から登場させて、もっと直接的なバトルロイヤルやらせても面白かった。
けれど、そういうのは他にも似た作品がありそうだからやめておこう。
改善とかそういうことを指し挟む作品ではないということ。

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