こんにちは、神門です。
読んでいてほっこりできるようなラブコメが好きです。
恋愛ものはドロドロしていたり、読んでいて色々と思うことも出てきたりするので、実は漫画であまり読みません。
ということで今回はそんなほっこりラブコメ、『ゆらゆらQ』1巻の感想です。
作品情報
作品名 | ゆらゆらQ |
著者 | 雨隠ギド |
出版社 | 白泉社 |
紹介対象の巻 | 1巻 |
ジャンル | ほのぼのラブコメ |
作品の感想
『甘々と稲妻』で人気を博した雨隠ギド先生の新作がこちらになります。
主人公の女子高校生・きゅーこは、実は人と神社の神使である狐の間に生まれた女の子。
他に八人の兄と姉がいる、大家族の末っ子になります。
他の兄と姉はみんな、狐としての不思議な力を使用できるのに、きゅーこだけはうまく使いこなせない。
見た目も、兄と姉は美男・美女揃いでスマートなのに、なぜかきゅーこだけ小さくて丸っこい感じ。
ちょっとばかりコンプレックスを持っているけれど、兄も姉もみんなきゅーこが大好きだし、きゅーこも皆が好き。
そして、きゅーこたち家族の正体を唯一知っている幼馴染の春人もきゅーこのことが気になるようで・・・?
きゅーこと、きゅーこを取り巻く人たちで織り成す、ほのぼのラブコメディです。
「ゆらゆらQ」 1巻 雨隠ギド/白泉社より 引用
本作の魅力はなんといっても、作品が醸し出している空気、雰囲気でしょう。
雨隠ギド先生といえば『甘々と稲妻』でほっこりさせてくれましたが、ラブコメになってもそれは変わらず!
美少女ではないけれど、きゅーこは可愛くて、何より素直で真面目でまっすぐで一生懸命!
その言動がとても心あたたまり、皆が大好きになるのも分かるというものです。
こんな子がいたら、周囲に居る人はそりゃあ、なんか温かい気持ちになるだろう!
というものです。
「ゆらゆらQ」 1巻 雨隠ギド/白泉社より 引用
きゅーこ達は自分達が人と狐のハーフであることを秘密にしていますが、唯一、その正体を知っているのが幼馴染の春人。
この春人くん、イケメンでバスケ部で周囲の女の子たちからも人気がある男の子。
だけど春人はきゅーこにぞっこん!
なのですが、本人はそれを表面に出さないようにしているし、きゅーこも気が付いていません。
まあ、きゅーこ以外の人にはバレているわけですが、それはお約束というところか。
きゅーこはまだ恋というものを意識していないようだけど、春人の気持ちを知ったらどう変わるのか。
あるいは変わらないのか。
春人の気持ちは変わらないだろうし、きゅーこもおそらく春人以外の男子に目移りすることもなさそう。
ライバルキャラはこの後も出るかもしれませんが、二人の気持ちがおそらく逸れることはないと思うので、そういった意味では安心してこの先も楽しめそうです。
何より作品の雰囲気が、そんなギラギラ、バチバチする感じは全くありません。
「ゆらゆらQ」 1巻 雨隠ギド/白泉社より 引用
ラブコメでありながら、人間と狐の間で中途半端な力しか出せないきゅーこの成長物語でもあると思います。
作中で狐の力を出すけれど、安定させられないきゅーこ。
周囲の人達との関係や、春人との関係を進めていくことできゅーこも成長していきそう。
成長したきゅーこがどんな素敵な女の子になっていくか。
これまた非常に楽しみな作品が出てきました!