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【マリみてSS(可南子×祐麒)】祭りのアト <可南子編・おまけ>
「それで実際、何があったの?」 祐麒が帰宅したあと、改めて美月が祭りのことを尋ねてきた。 可南子は長い髪の毛を指で梳きながら答える。 「……その、知らない間に、浴衣の中に入って来ていて」 ...
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【マリみてSS(祐麒×志摩子)】ホワイトプリンセス・ロード <その1>
秋が過ぎ去り、冬が一気に押し寄せてきたように感じられた。 冷たくなった風を首筋に受け、私は軽く身を縮こまらせる。寒いけれど、冬という季節は嫌いではない。冷えた夜空に敷き渡った星空とか ...
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【マリみてSS(可南子×祐麒)】祭りのアト <美月(母娘)編>
~ 祭りのアト ~ 例え夜になって日が落ちたとて、真夏は真夏であり、蒸し暑さが解消されるというわけではない。ギラギラと焼き殺さんばかりの太陽が顔を隠しただけマシだが、周囲は徐々に暗くな ...
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【マリみてSS(祥子×祐麒)】フツウの少女
~ フツウの少女 ~ 祥子は普段、噂話の類には興味を持たない。だがそれは、噂話を聞かないということとイコールではない。近くで噂話がされていればごく自然と耳には入ってくるし、その内容を理 ...
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【マリみてSS(可南子×祐麒)】祭りのアト <可南子編>
~ 祭りのアト <可南子編> ~ 例え夜になって日が落ちたとて、真夏は真夏であり、蒸し暑さが解消されるというわけではない。ギラギラと焼き殺さんばかりの太陽が顔を隠しただけマシだが、周囲 ...
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【マリみてSS(栄子×祐麒)】恋せよ乙女
~ 恋せよ乙女 ~ 十二月に入ってすぐのこと。 高校生時代の女子仲間たちとの同窓会が開催され、ちょうど仕事の都合もついた栄子は参加をすることが出来ていた。 さすがにこの年齢に ...
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【マリみてSS(令×祐麒)】ウワサのカノジョ
~ ウワサのカノジョ ~ 冬休みが終わり、三学期が始まると本格的に大学の受験が実施されるようになり、三年生はほとんど姿を見せなくなる。だから学園内も、随分と寂しい感じがしてくるのだが、 ...
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【マリみてSS(由乃×祐麒)】あの記憶から、また
~ あの記憶から、また ~ 世間はゴールデン・ウィークである。いや、もちろん、祐麒にとってもゴールデン・ウィークは等しく訪れてきている。 街中を行きかう人の数も、心なしか多いような気 ...
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【マリみてSS(祐巳×祐麒)】XX宣言 <おまけ>
「俺……本気で祐巳のことが好きなんだ。だから……俺と付き合ってくれないか?」 祐麒の言葉が耳を通って心に落ちていく。 夕焼けに染まる空を背景にして、二人きりの観覧車内、そんなシチュエーシ ...
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【マリみてSS(可南子×祐麒×美月(可南子母))】開幕戦
~ 開幕戦 ~ 夏休み真っ盛りである。地球温暖化、猛暑といった単語が耳に馴染むようになって数年、今年も例外なく暑かった。 今年の夏は、ひょんなことからずっと可南子のバスケの練習につきあっていて ...