「百合CP」 一覧

  ～　雨に濡れて　～     　その日は学校帰り、一人で街に出ていた。だって日出実ちゃん、部活動があるからって一緒に来てくれないんだもん。「真美さまがー、真美さまがー」 ...

  ～　不意打ち　～     　もうすぐクリスマスも近いという、十二月のある日のこと。 　薔薇の館は古いので、夏は暑くて冬は寒いという、快適に過ごすには適さないような建物 ...

  ～　四者四様　～     　今年もあと数時間で終わろうとしている。 　佐藤さんに色々と邪魔されながらも、なんとか大掃除も終えた。買い出しもすませ、あとはゆっくりと年越 ...

  ～　こすちゅーむ・キス　～   　無事に修学旅行から戻ってきて、桂の心は浮かれ半分、落ち込み半分、といったところであった。 　浮かれの原因はもちろん、修学旅行中に志摩子とお互い ...

～　純白の音色　～ 　はあ、と、ベッドの上で大きく息を吐きだす乃梨子。 　家だろうが、授業中だろうが、それ以外であろうが、ふと、意識の空白ができると思いだしてしまうのは、公園での可南子とのキス。 　あ ...

～　似たもの同士　～     「加東さん、最近いいことあった？」 「――――えっ」 　話しかけられて、読んでいた雑誌から顔をあげ、鏡越しに相手の顔を見る。相手もまた、鏡越しに私に微 ...

  　もうすぐ夏休みである。気分も浮かれそうになる。しかし、夏休みの前には試練が待ち受けている、そう、期末考査という試練が。 　笙子も日出実も、決して成績が悪いというわけではないが、凄くよい ...

～　貴女好み　～   　落ち着け、と自分に言い聞かせる。 　大体、おかしくないだろうか。明らかに、自分の好みとは異なるはずだ。栞とは似ても似つかないし、自分より背も高いし、美少年みたいな顔立 ...

～　ちゅっちゅ　～     　乃梨子ちゃん、そしてお姉ちゃんとキスした翌日。 　あたしは乃梨子ちゃんのことをまともに見ることができなかった。 　一応、ちらちらと様子は伺っていたけれ ...

～　二人のカケヒキ　～ ＜後編＞   　景は落ち着かない日々を過ごしていた。週末は逃げるように外出して、聖と顔を合わせないようにしていた。 　しかし週が明けてしまえば、いやでも大学で顔を合わ ...