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エンタメ 書評

【ブックレビュー】チェンソーマン バディ・ストーリーズ(著:菱川さかく、藤本タツキ)

更新日:

【作品情報】
 作品名:チェンソーマン バディ・ストーリーズ
 著者:菱川 さかく、藤本タツキ
 ページ数:228
 ジャンル:エンタメ
 出版社:集英社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 原作の再現度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : チェンソーマンのファン

■作品について

自称名探偵・パワーと、助手・デンジが挑む怪事件!?
相棒だった頃の岸辺とクァンシ、その関係とは!?
姫野とアキ、その出会いと二人での初任務の行方は!?
以上、「バディ」をテーマにした三つの物語に、ボーナストラックとして、デンジ・パワー・アキの、夢の江の島旅行も収録。
漫画では読めない全編完全オリジナルストーリー!
藤本タツキ描き下ろしのカラーピンナップは、若き日の岸辺&クァンシ!

■良かった点

チェンソーマンのノベライズです。
といっても、原作の漫画の内容をノベライズしたわけではなく、漫画では描かれていない部分を描いたもの。

  • デンジとパワー
  • 岸辺とクァンシ
  • 姫野とアキ

バディをテーマに、この3組についてを描いている。
デンジとパワーはこの二人らしく、バカらしい騒ぎを。
岸辺とクァンシは相棒だった時代の二人の関係を。
そして姫野とアキは、アキがデビルハンターの研修を終えて初めて配属されて姫野と出会って最初の事件を。
それぞれ、物語に応じて雰囲気も異なっているけれど、どれもチェンソーマンらしい物語になっている。
漫画作品がノベライズ、しかもチェンソーマンというかなり尖った作品だけに果たしてどうなるかと思ったが、ちゃんと原作の雰囲気が文章から出ていた。
なんとなく、読んでいて漫画の映像も浮かんできそうな感じ。
それぞれのバディも、らしさが出ていた。
アキがちゃんとデンジとパワーのことを思っているのも、伝わってくる。
姫野さん、好きだったなぁ。

さらにボーナストラックとして、「夢の江の島」が収録。
ああ、あれか。
なんというか、読んでいて切なくなってきますね。
デンジとパワーの話以外は、読んだ後にちょっとしんみりくるような部分があります。
チェンソーマンという世界を壊さずに、上手にその隙間というかを描いた一作だと思います。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

原作漫画のようなハチャメチャ感というか、そういうのはないですよ。
まあ、バトル的な部分が少ないというのもありますが。

 

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