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ミステリー 書評

【ブックレビュー】犯人選挙(著:深水黎一郎)

更新日:

【作品情報】
 作品名:犯人選挙
 著者:深水黎一郎
 ページ数:298
 ジャンル:ミステリー
 出版社:講談社

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 ネタな作品度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : ミステリーの新たな試みを許容できる人

■作品について

8人の大学生が共同生活を送っている、築30年の「大泰荘」。

そんなある日、住人の一人が鍵のかかった自室において遺体で発見される。

深夜には建物の玄関にチェーン錠がかけられるため、たとえ鍵を持っていても中には入れない二重の「密室」で誰が彼を殺したのか。

住人の誰もが怪しく、誰にも動機があるようにも感じられる。

そんな中で示されたのは7つの選択肢。

果たして、あなたが選ぶ事件の真相は??

■良かった点

第一部で発生する事件。

それ自体は特に変哲のないものといっては失礼だが、築30年の「大泰荘」で発生した殺人事件。

自室の鍵、およびアパート自体の入口に鍵がかかっていた二重密室状態で、果たして誰がどのように犯罪を行ったのか、というもの。

ここから他のミステリート大きく異なるのは、犯人の選択肢が出てきて、あなたはどれを選びますか? というもの。

 

もともと第一部の事件を無料公開した後、読者から投票で誰が犯人なのかの投票を受けるという企画もののミステリー。

作品内では、どの選択肢を選んだ場合でも、その場合はこういう事件だったんですよ。

こういう動機で、こういうトリックによって事件は起きたのです、という説明がなされる。

選んだものによっては、かなり滅茶苦茶というか、もはや何でもアリじゃない? とも思える推理も展開される。

選択によって登場人物の性格というか裏設定なのか、も変わったりして。

本気で読んではいけません。

そういうミステリー作品なんだと、ネタなのだと思って読めばきっと楽しめる・・・・はず。

 

作者の深水さんといえば、ミステリーにおいてこのような企画というか挑戦をしてきている方ですし。

ゲームの世界ではマルチエンド、多重世界、みたいな感じですよね。

本来、真相は一つのはずのミステリで多重解釈を用いるというのはやはり実験的です。

だって、犯人は実際は決まっているわけですから。

恋愛ゲームで、誰かを選んだらそのヒロインのルートが展開されていく、というのとはわけが違います。

ミステリーとして評価するのではなく、ミステリーでこのような実験的なことをしてみた。

その試みを評価するか否か、だと思います。

 

私は・・・・もうちょっと真面目なノリで解決編が描かれていたらなぁ、という気はしますが。

それはそれで大変でしょうけれど。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

改善というか、ミステリー小説として期待して読んだらダメだということです。

新しいミステリーの形を試してみた作品、それを読んでみようと思って手に取って下さい。

 

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