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ミステリー 書評

【ブックレビュー】皇帝と拳銃と(著:倉知淳)

更新日:

【作品情報】
 作品名:皇帝と拳銃と
 著者:倉知 淳
 ページ数:356ページ
 ジャンル:ミステリー
 出版社: 東京創元社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 犯人の行動の不自然度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 倒叙ミステリって何?

 

■作品について

陰鬱な外見、容貌、見た者に「死神」を連想させる、乙姫警部。
しかし、彼は冷静な観察眼と推理力で、確実に犯人を追い詰めていく。
犯人たちはいかにしてトリックを、アリバイを、犯行を見破られてしまうのか?
犯人目線で展開されていく倒叙ミステリ4編が収録された作品。

■良かった点

いわゆる「倒叙ミステリ」とは、最初から犯人、犯行がわかっている状態で、探偵役がいかにして事件の端緒を握り、追いつめていくかというものである。
最初からアリバイ、トリックも分かっている状況だけに、読ませていくのも難しいだろう。
そのためには、犯人の心理的な部分も描写に含まれる点としては大きな要素かもしれない。
また、読者も分かっているだけに、どうやったら綻びを見つけられるだろうと思ってみたり。
犯人の立場になって、どこから追いつめられるのだろうかと不安になったり。
そんな楽しみが出来る。

『運命の銀輪』
 コンビの作家の片割れが殺された事件。殺したのはもちろん、もう片方の作家。
 ただ、これはツッコミどころが。ホームレスがたまたま語呂の良い数字を覚えていて犯行が露見していくとか、ちょっとご都合過ぎるかなと感じてしまった。
 まあ、犯人の自転車に対する扱いも不自然だったけど(翌日、自転車を中に取り入れなかったのか、とか。

『皇帝と拳銃と』
 表題作。皇帝と呼ばれる、大学の主任教授が犯した犯罪。
 追いつめ方としては、この作品がやはり一番うまかったかなという感じ。
 まあ、本に関してはちょっとどうかと思う部分もあるが、防音設備の部屋とか、確かになぁという部分もあった。

『恋人たちの汀』
 もっとも不自然だったかな。
 犯行の後の行動とか、アリバイ作りのための作戦とか、さすがに荒すぎないか? これは突っ込まれどころ満載だろう。
 消臭スプレーも、致し方ないとはいえ、うーん。

『吊られた男と語らぬ女』
 前までの3作とちょっと違った結末を迎える作品。
 積極的に自分が違うと主張しようとしない女。疑いはどんどんと強くなっていく。
 しかし、そこには思わぬ理由があって。
 最後に捻った作品を持ってきたのは良かったけれど、動機というかがちょっと、というのはあった。

どの作品も読みやすくさくさくと進められることは間違いない。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

楽しめはするのですが、「コレは!」という強烈な押しがないかなぁ。
どれか1作でもそういうのがあると嬉しかった。

 

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