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『女ともだちと結婚してみた。』1巻の感想。「ともだち」から「ふうふ」に変わっていく姿が良い感じ

更新日:

 

こんにちは、神門です。

百合です。

女性同士で結婚してみた、っていう作品だと、コダマナオコ先生の『親がうるさいので後輩(♀)と偽装結婚してみた。』がありますが、今回は同じ百合姫コミックスでも、雨水汐先生の『女ともだちと結婚してみた。』です。

あ、タイトルまんまですね。

・・・感想です!

 

作品情報

作品名 女ともだちと結婚してみた。
著者 雨水 汐
出版社 一迅社
紹介対象の巻 1巻
ジャンル 百合

 

作品の感想

同性婚が可能となった日本でのお話。

くるみと瑠璃子は学生時代からの友人。

くるみは自由奔放でやりたいことがありすぎて困るー! みたいな人。

他人に割く時間なんてないから、そんな自分だからきっと結婚なんて無理、と学生時代から結婚を諦めていました。

だけど瑠璃子は、そんなくるみのことが好き。

その好きはあくまで「ともだち」だから言えるものだとくるみは言いますが、瑠璃子は譲りません。

ならば5年後、お互いに独り身だったら結婚しませんか、という約束を交わし、二人はお互いの道に進みました。

5年とは、瑠璃子がパリでパティシエの修業をする期間です。

 

そして5年後。

互いに独り身である二人、瑠璃子はパリから帰国したその足で役所に直行して婚姻届けを貰い、くるみのところに行って約束通り結婚を迫ります。

まさか、なんて思っていたくるみだけど、まあそれもアリか、なんて思ってしまい婚姻届けを受理。

こうしてくるみと瑠璃子、二人の「ふうふ」としての関係が始まりました。

「女ともだちと結婚してみた。」 1巻 /雨水汐 一迅社より 引用

 

「ともだち」から「ふうふ」に。

まずはその関係が出来てから、では実際に二人で本当の夫婦としての関係を築いていくという物語。

自由奔放で自分の好きなことを好きなようにやるくるみ。

落ち着いていて、自由奔放に動くくるみが好きだと受け入れる瑠璃子。

 

正反対の二人は、くるみがライターで夜型生活、瑠璃子はパティシエで朝型生活と、生活もまた異なる。

それでも、決して無理はしない。

お互いにルールを決めて、それぞれができることをする。

ルール通りにいかないようだったら、それをちゃんと見直して無理しなくてすむようにする。

お互いが自分にできることをして、相手のことを考えて、ちょっとずつわかりあっていく。

そういうのが積み重なって描かれていくのが良いですね!

「ともだち」同氏の時は知らないことも、一緒に生活する「ふうふ」となったらわかってくることもある。

友人だけれど、お互いの新たな一面を知っていくのが心地よい。

「女ともだちと結婚してみた。」 1巻 /雨水汐 一迅社より 引用

 

そして、二人がお互いのことを大事に思っているのがわかるのが良いです。

瑠璃子はもちろん学生時代からくるみのことが好きですが。

くるみも、結婚して一緒に生活するようになって、瑠璃子のことを大切に思っていることが分かります。

なんとなく流れで結婚しちゃったみたいなことはある。

また、同性婚が認められたのもまだ直近のことで、周囲からの偏見とかもないわけじゃない。

だけど周囲からどう思われようと、くるみだって瑠璃子のことを大事に思っていることは間違いないし、勝手にどうこう思われるいわれはない。

ただ結婚して幸せ、ってだけではなく、そういうところもちゃんと描きつつ、重すぎることにはなっていない。

 

ふわっとした柔らかな雰囲気の中で描かれているのが良いですね。

読んでいてこう、応援したくなってくるというか。

作中でくるみも言っていましたが、ものすごくよい相手と結婚したのではないかと。

お互いにないもの、欠けているものを持っていて、そして互いを大事に思っている。

素敵です。

「女ともだちと結婚してみた。」 1巻 /雨水汐 一迅社より 引用

 

二人の「ふうふ」としての関係はまだまだこれから。

今もどちらかといえば仲の良い「ともだち」としての部分が多いと思いますが、そこがどう変遷していくのか。

続きで確かめていきたくなります。

 

 

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