書評と主にマリア様がみてるの二次創作(旧:よしのXブレード)

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【マリみてSS(真美×祐麒)】夏に焦がれて

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~ 夏に焦がれて ~

 

 まさに、プールで泳ぐには絶好のお天気だといえた。ぎらぎらと照りつけてくる太陽、大きな入道雲、30度をゆうに超える気温。
 真美は、暑さにくらくらとしながらプールサイドを歩いていた。ここは、都内某所にあるそれなりに大きな遊園地内のプール。周囲では、家族連れ、恋人同士、友人同士、さまざまな人たちが楽しそうに遊んでいる。
「うわー、すごい人だねー」
「夏休みだからね」
 祐巳さんと由乃さんが隣を歩いている。
 祐巳さんはホワイトのスカパンビキニ、由乃さんはフリルのあしらわれたビキニ。アンダーとウエストのリボンが可愛らしい。二人とも両手に紙コップのジュースを持っている。真美は、片手に自分の分だけ。
 そして真美は、レモン色のビキニ。水着ラインに小花があしらわれているのが可愛くてお気に入りだ。
「お待たせー」
「お帰りなさい」
「ご苦労さま」
 待ち受けていた蔦子さんと志摩子さんが、笑顔でジュースを受け取る。
 蔦子さんは、ホワイトにブルーのフラワープリントが付いたチューブトップスタイルのビキニ。志摩子さんは、淡いパープルのエンプロイダリーレースのビキニ。
 ちなみに、買い物に行っている最中に三人の間では、この二人は『アダルトコンビ』と命名された。何しろ、スタイルが違いすぎる。
 志摩子さんは胸が大きいというのはなんとなく分かっていたけれど、蔦子さんも実は、「脱いだらスゴいんです」といった感じだった。胸の大きさでは志摩子さんの方が上かもしれないけれど、くびれたウエストなんかを見ているとむしろ、蔦子さんのほうが色っぽく感じられる。しかも今日は眼鏡を外していて、印象もいつもと違う。
 そんな二人に比べると、残りの三人は貧相な体つきといわれても仕方なかった。特に、由乃さんと真美は、悲しいほどに胸がない。しかし由乃さんは、胸はないけど体も細い。腕も、足も、おなかまわりも、とにかく細い。だから、スラリと綺麗に見える気がする。一方の真美は、二の腕とかおなかとか、太ももとかに余計なお肉がついているようで、5人のなかで一番、ショボいスタイルをしているのではないだろうか。
「もー、参ったわよ。三人を待っている間に、二回もナンパされちゃって。とっとと追い払ったけれど、さすが志摩子さん、立っているだけで目をひくわよね」
「あら、私てっきり、蔦子さん目当てだと思っていたわ。蔦子さんの方ばかり見ていたじゃない」
「志摩子さんが美人すぎて、まともに見られなかったんでしょ」
「まさか」
 二人の会話を聞いて、残りの三人は顔を見合わせる。
 そして由乃さんが皮肉交じりの笑みを浮かべながら言う。
「ふぅん、さすがアダルトなお二人は違うわねえ。私たちなんか往復している間に誰からも声かけられなかったわよ。ええ、どうせ私たちは『お子様トリオ』ですから」
 拗ねている。
 ジュースを買いに行く途中では、『変なナンパ男が声かけてきたら、当て身でプールに突き落としてやるわ』と勇ましくも過激なことを言っていたのに。変なところで負けず嫌いなんだから。
 そんなことを話していると、不意に、本当に後ろから声をかけられた。
「そちらの可愛らしいお嬢さん方、こんなところで奇遇ですね」
「え?」
 驚いて振り向くと。
「あれーっ、小林君じゃない」
 口を開いたのは由乃さん。
 ええと、そう、花寺学院生徒会の人だ。なかなかいい色に日焼けした肌で、にっこりと笑っている。
「これは本当に皆さんそれぞれに美しい!可憐だ!目がくらんでしまう!」
「何言ってるのよ、馬鹿ねえ」
 大げさな身振りで叫ぶ小林さんを、由乃さんが笑いながら突っ込む。
「でも、本当にすごい偶然ですね」
「そうです、まさに僕たちは運命の赤い糸で結ばれている、そうとしか思えませんか、藤堂さん?」
「え、なにがです?」
 突然ふられた志摩子さんだったが、得意の天然ボケで受け流す。小林さんはがっくりと肩を落とした。
 そんなことをしていると。
「あー、祐麒。祐麒が喋ったんでしょ!」
 と、祐巳さんが指差して大きな声をあげた。
 指差す方向に視線を転じると。
「……すまん」
 いつのまにいたのか、蔦子さんの後ろにバツの悪そうな顔をした祐麒さんが立っている。
「うっかり、小林に口をすべらせちゃって」
「いやいや祐巳ちゃん、ユキチのやつが皆さんの水着姿を見たいって、俺たちを誘ってきたんですよー。ホントこいつ、むっつりだから」
「誰がだ!勝手な嘘つくな!」
 その瞬間、不意に祐麒さんと目があった。
 かーっと、体が熱くなってきて、慌てて腕で胸を隠す。恥しい。まさか、こんなところで祐麒さんと遭遇するなんて思っていなかったし、水着姿を見られるなんて想定外だった。ただでさえ恥しいけれど、知らない人ばかりのプールならそれでもあんまり気にならない。でも、こんな、知っている人、それも祐麒さんに見られちゃうなんて。
 祐麒さんも、頭をかきながら視線をそらす。
「それにしても今日も暑いね。お、ジュース美味そう、俺も喉渇いたな」
 なんかわざとらしく、そんなことを言っている。思わず、笑いそうになっちゃったけど。
「あら、良かったら、一口どうぞ」
「え、い、いいの?」
「ええ」
 蔦子さんが自分のカップを差し出した。少し遠慮がちながらも受け取った祐麒さんは、カップからのびたストローに口をつけた。
 ……え、そ、そのストローってさっき蔦子さんも飲んで?!
「うお、ユキチやるな、いきなり間接キスとは!」
「ぶふっ!!」
「さりげなく要求して、蔦子さんの唇を間接的に奪うとは……侮れんやつ」
「ば、馬鹿、なに今時小学生みたいなこと言っているんだよ?!ご、ごめん蔦子さ、うわ!」
 からかわれて慌てた祐麒さんは、急いで手にしたカップを蔦子さんに返そうとして、でも蔦子さんは受け取る準備をしていなくて、結果、ジュースをこぼしてしまった。
「きゃあっ?!つ、冷たっ」
 カップからこぼれた液体は、おもいきり蔦子さんの体にかかった。
「うわ、ご、ごめんっ」
「わ、べとべと」
 言いながら蔦子さんは、ビキニのブラの胸元をつまんで軽く引っ張る。うわ、やっぱり蔦子さん、胸おっきい……なんて思っていると。祐麒さんの目が、そんな蔦子さんの胸元に釘付けになっていた。
「きゃあ、やだっ。祐麒くん、えっち」
「え、いや、ややややや、ち、ちがっ」
「何が違うんだよ、ユキチ、スケベなやつめ」
「うわー、祐麒くんサイテー」
「祐麒、変態」
「祐麒さん、そういうプレイはもっと大人になってからの方がいいと思います」
 みんなから口々に罵られる祐麒さん。なんか、志摩子さんだけ変な発言をしているような気がするけれど。
 みんなから言われ放題で、困った表情をした祐麒さんの目がこちらを見た。
 だけど真美は。
「…………」
 無言でぷいっとそっぽを向いたのであった。
 祐麒さんの、助平!

 

 花寺学院の方は、祐麒さんと小林さんの他に、高田さんとアリスも一緒で、四人で遊びにきたということだった。是非、一緒に遊びましょうという小林さんの提案に、とりあえず私たちは乗ることにした。
「ま、ちょうどいい男よけにはなるでしょう」
 というのが由乃さんの談である。
 ちなみに、
「可愛い女の子に、何か美味しいものを奢ってくれる甲斐性くらいあるわよね?」
 と、殺人的に可愛らしい笑顔で言ったのも由乃さんだった。

 まあ、そんなわけで、皆で遊びまわることになったわけで、やってきたのは波のプール。プールだけど海のように波があって楽しめる、おなじみのものだ。先頭きって走り出すのは、やっぱり由乃さんと小林さん。元気がありあまっているなあ。由乃さんの場合は、健康になって、こうやってプールではしゃぐなんていうのが初めてだというのもあるのだろうけれど。
 残りの面々も、それぞれ続いていく。
 実は真美は、この波のプールというのはあまり得意ではない。いや、カナヅチなのでプール全般が得意ではないのだけれど、ここはさらに波があるから怖いし、奥に行くほど深くなるから。
 真美は志摩子さんと一緒に、ゆっくりと腰の深さくらいのところまで進んだ。少し先から、「うぎゃーっ」という、どうやら波に飲まれたらしい由乃さんの悲鳴が聞こえてきた。確か由乃さんも泳げないはずだけれど、大丈夫だろうか。
「……わ」
 おっと、他人の心配ばかりもしていられない。こちらにも、結構大きな波が押し寄せてきた。
「きゃっ」
 志摩子さんの可愛らしい悲鳴が聞こえた。
「大丈夫、志摩子さん?」
 振り向くと。
「ご、ごめんなさい、祐麒さん」
「い、いや。大丈夫ですか?」
 な、なんですとーーーーーーーー?!
 きっと波のせいでバランスを崩したのだろう、倒れかけた志摩子さんを祐麒さんが抱きとめている格好になっていた。
「ごめんなさい、すぐに離れ……きゃあっ」
「うわっと」
 また次の波に揺られ、さらに密着する二人。祐麒さんの手は志摩子さんの背中に回され、志摩子さんの胸は祐麒さんに押し付けられている。二人とも顔を真っ赤にしているけれど、傍から見たらラブラブカップルにしか見えない。
 むう、祐麒さんたらさっきは蔦子さんの胸に目を奪われていたし、今は志摩子さんの胸の感触に鼻の下をのばして。やっぱり、胸の大きい子の方がいいのかなぁ。
「す、すみませんでした」
「いや、うん」
 ようやくちょっと体を離した二人だったけど、向かい合ってもじもじしている。なんか見ていられなくなって、真美は背中を向けた。
「あ……」
 後ろから、何か祐麒さんが言いかけて思わず何かを期待して立ち止まりそうになるけれど。
「祐麒さん、ちょっと怖いので一緒にいてもらえます?」
「え、ああ、ええ……」
 そんな話し声が聞こえてきて、真美はプンとしてその場を離れたのであった。

 

 お昼ごはんは、由乃さんのリクエストどおりに花寺のみなさんからの奢りとなった。志摩子さんなどは遠慮しようとしたのだけれど、小林さんたちも少しは格好つけたいのか、遠慮無用だから、などと言っている。
「いただきまーす」
 売店で購入してきた焼きソバやらハンバーガーやらを食べ始める。安物のはずなのに、こういう場所で、皆で食べるとなんで美味しく感じるのだろうか。
 隣のアリスとお話しながら、はむはむとホットドッグをかじっていると。
「あ、祐麒くんの食べてるの何?美味しそう」
 と、由乃さんが声をあげた。隣に座っている祐麒さんの方に体を傾け、覗き込むようにして手元を見ている。
 祐麒さんが口にしているのは、タンドリーチキントマトバーガー。由乃さんはテーブルの上を見渡すけれど、同じものはなかった。
「うー、ないとなると、余計に食べたくなる」
 唸りながら由乃さんは立ち上がり。
「ね、買いに行くから祐麒くん、つきあって」
「え、俺?」
「そうよ、祐麒くんだけ食べているんだから、それくらいいいでしょう」
 無茶苦茶なことを言いながら、由乃さんは半ば強引に祐麒くんを立ち上がらせると、逃すまいとその腕をつかんだ。
「じゃあ、ちょっと行ってくるね。ついでに何かリクエストがあれば買ってくるよ」
 皆は何やらリクエストをしている。だけど真美は、わざと二人を見ないように下を向いて、ホットドッグを食べ続ける。視線を感じる気がするけれど、無視してしまった。
 やがて二人は並んで歩いていった。
 その後ろ姿は、どう見ても仲の良いカップルにしか見えなかった。

 

 お昼休憩のあと、ウォータースライダーに行こう、という由乃さんの提案にのってみんなで移動する。
 ここのウォータースライダーはいくつか種類があり、そのまま滑り落ちるものや、インナーチューブに乗って滑るものなどがある。真美たちはインナーチューブに乗るスライダーを選んだ。二人乗りのチューブではさすがに男女で乗るのは恥しいので、真美は志摩子さんと一緒に乗ることになった。
「ちょっと怖いわね」
 志摩子さんが後ろからしがみついてくる。背中にあたる柔らかな感触に、思わず女の子同士なのにどきどきする……なんて思っている間はなかった。
「わわ、わ、わっ」
 動きだしたチューブは一気に加速してパイプを滑り落ちていく。真美と志摩子さんの悲鳴が重なる。
 何がなんだかわからないうちに、体に衝撃が走る。プールに着水したのだ。チューブから仲良く落っこちた志摩子さんと、ようやくのことで起き上がる。「すごかったね」、とか「速かったね」とかその場でモタモタと話をしていると。
「うわーっ、どいて、どいてっ!!」
「えっ?」
 跳ね上がる水しぶきが顔面を襲い、またもや何がなんだかわからないうちに真美は水中に倒れこんでいた。
 後から滑り落ちてきた人に巻き込まれたのだと、水中でじたばたもがきながらも理解する。と、そのとき。
「っ?!」
 誰かに抱きつかれた。
 しかもその手は、真美の胸をつかんでいた。
「―――――ぷはっ!!」
 夢中で立ち上がり水を吐き出すと。
 目の前には同じようにして立ち上がった祐麒さんがいた。
「えっ……」
 ということは、今、真美の胸を触ったのは。
「ゆ、祐麒さん、今、あの」
「いや、その、ほら大丈夫!胸触ったのかどうかもよく分からなかったから!」
 弁解する祐麒さんだったけれど。
 つまりそれは、暗に真美の胸がぺったんこと言っているのではないだろうか。
 それまでにもあった色々なことが重なって真美は。思わず祐麒さんの頬を叩いていたのであった。

 

 プールが閉じる三十分前には引き上げた。日焼けのあとを気にしながら着替えたり、濡れた髪の毛をセットしていたりして時間がかかってしまった。男の子たちはとっくに着替え終わったようで、ジュースなんか飲みながら外で待っていた。
 その中に祐麒さんの姿を見つけると、思わず目をそらしてしまった。
「これからどうします?リリアンの皆さんはもう帰りますか?」
「そうねー、少し疲れたし、ちょっとお腹もすいたから、何か食べていこうかしら」
「でも、家で晩御飯準備していないかなぁ」
 みんなで軽く盛り上がっている。でも、真美はどうにものることができず、その場に居づらくなってしまった。
「あれ真美さん、どこ行くの?」
「ごめん、ちょっと更衣室に忘れ物したみたい。取ってくる」
 本当は何も忘れてなどいないのに、そんな嘘をついてまで皆の輪から離れる。
 ああ、なんでこう後ろ向きなのだろう。ちょっと頭を冷やして、冷静になってみんなのところに戻ろう。
 そう考えながら歩いていると。
「待って、真美さん」
 後ろから声をかけられた。
 振り向かなくても、誰だかは分かる。応えずに、足を動かし続ける。
「ちょ、ちょっと真美さん」
「…………」
「その、さっきは本当にごめん!なんていうか、その」
「別に。胸の大きな志摩子さんや蔦子さんと仲良くできてよかったですね」
「な、なにを。別にそんなこと」
「そんなこと、あるじゃないですか。でれでれと鼻の下のばしちゃって、嬉しそうにしまりの無い顔して」
 言葉を続けながら、歩く速度は緩めない。むしろ、どんどんと早足になっていく感じだ。
「だから、違うって」
「違わないじゃないですか。由乃さんとだって腕組んで楽しそうにして。可愛い女の子とたくさん仲良く遊べてよかったですね」
「真美さん、ちょっと」
 ずんずん歩いていく。もはや、どこに向かっているのか、何のために歩いているのかも分からなかったけれど、とにかく歩く。夕方になってもまだ太陽の力は強く、じりじりとした暑さが体を包む。
 すれ違う人たちはみんな、逆方向に歩いていくから、きっと出口と反対方向に向けて二人は進んでいるのだろう。
 長くなった影が、同じ距離を保って動いてゆく。
「真美さん」
「知りません」
「もうっ」
 いきなり、体が動かなくなった。
 腕を、つかまれていた。
「な、なんですか」
「こっち、向いて」
 言われて仕方なく、おずおずと向き直る。空いているほうの手を体の前に持ってきて、祐麒さんを上目遣いに見ると。
 真剣な顔の祐麒さん。日焼けした肌はどこか逞しさを感じさせ、プールでぼさぼさになった髪の毛もどこかワイルドだった。
「その、本当はさ、俺だって真美さんと遊びたかったんだ」
「え」
「でも、みんないたから、やっぱり恥しくてさ、声かけたりするの」
「え、え」
 なんということ。
 一気に、鼓動が激しくなる。
「うそ。だって私なんかより志摩子さんや蔦子さんのほうがスタイルいいし、由乃さんの方が可愛いし……」
「俺には、真美さんの水着姿が一番可愛かった」
「!!」
「その、俺にとっては真美さんが……」
 え、どういうこと、これ。なんか、この展開って、まさか。
 胸がバクバクする。顔に血が昇る。
 つながれた手から、熱が全体にまわるようだった。
「真美さんが……」
 そのとき。
 閉園三十分前を告げる園内放送と、音楽が流れ始めた。
 物悲しげな音楽にどこか拍子抜けして、握っていた手を離して言葉を止める。どこからか聞こえてくる蝉の声がBGMに重なる。
「あ、あの」
 思い切って、自分から声を出す。
「さっきの言葉、信じていいんでしょうか」
 恥しいけれど、思い切って。
「だ、だったら今度、一緒に遊びに行きませんか……ふ、二人で?」
 うあ……とうとう、言っちゃった。
 ちらり、と目だけ上に向けて様子を窺ってみると。
「う、うん、喜んで」
 即答してくれた。
 だから、真美は。
「……じゃあ、許してあげます」
 と、ようやく微笑んであげた。
 すると祐麒さんも安心したようで、ほっと息をついて笑顔を見せる。
「よかった」
「ふふ」
 今日一日、思うところはいくつもあったけれど、最後にこうして向かい合って笑うことができてよかった。
「でもさ、真美さん」
「はい?」
「ひょっとして、俺に嫉妬してくれていたの?」
 にこにこしながら、真美のことを見る祐麒さん。
 なっ――
「し、嫉妬なんかしていません―――!」
「えー、でも、本当はそうなんでしょ」
「ち、違いますーーーっ」
 顔を赤くしながら、両拳をぶんぶんと振って、祐麒さんの背中をぽかぽかと叩くマネをする。
 笑いながら、逃げる祐麒さん。
 追いかける真美。

 

 人気の少なくなった遊園地の中、二人の姿は夕陽を浴びてどこまでも煌めいていた。

 

おしまい

 

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