ミステリー 書評

【ブックレビュー】マツリカ・マトリョシカ(相沢 沙呼)

更新日:

【作品情報】
 作品名:マツリカ・マトリョシカ
 著者:相沢 沙呼
 ページ数:336ページ
 ジャンル:ミステリー
 出版社:角川書店

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 結構なエロス度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : 本格青春ミステリー好きな人

 

■作品について

高校を舞台にした、日常の謎を取り扱ったシリーズ3作目。
今回は「開かずの扉」の謎を解くべく主人公の柴山が奮闘するが、マツリカの力を借りずクラスメイト達と謎の解明に挑む。そんな中で、柴山本人が犯人だとの誤解を持たれる。
果たして柴山は、そしてマツリカはどう動く?

■良かった点

まずはなんといっても今回は今までと異なり長編であり、日常の謎とはいえ「密室」に対してガチで挑んでいる。
それも、過去と現在、2つの時間が絡まり合い、本格ミステリとしての出来もバッチリである。前作まではキャラクター性が強く、謎はちょっと薄味で弱かったけれど、今作では謎もガッチリ出来上がっている。

謎に対する柴山の立ち位置も少し変わり、マツリカに依存度の強かった今までと異なり、前作までに出来た友人、仲間達と協力して挑むという構図になっている。
仲間達もそれぞれ探偵役を担い、各自が推理を披露していく流れ、いわゆる「毒入りチョコレート」であるが、それがアクセントを与えてくれて読んでいて楽しいのである。
また仲間達と共に行動することで柴山の世界の広がり、成長を物語の中で感じさせられると同時に、相変わらず青春の痛み、苦み、といったものも味あわせられる。

もちろん、このシリーズの一つの味である変態的な部分も健在。
今回はプリーツスカートへのこだわりをふんだんに見せてくれている。
事件に関係あることとはいえ、ここまで描写するというのは作者のこだわりというか、執念とでもいうか、とにかく感じさせられる。シリーズを読んでいる人なら、フェチ要素も楽しめば良し。

ラスト、マツリカの出し方がうまい。
この展開でまた、マツリカの世界も変化するわけで、シリーズを通していくごとに柴山、マツリカの関係も変わり、二人の世界も変化し成長してゆく。だから、次の作品だとどうなるのか? と楽しみさせられる終わり方が上手いというかずるいというか。
前も同じこと言いましたけれど(笑)

■ここが改善できるともっとよかったかも?

マツリカの出番が少なかったこと。やはり柴山とマツリカの物語なわけで、展開的に仕方なかったとはいえ残念。
あとは柴山の性格がやはり・・・・もうちょっと、違う動きが出来たんじゃないの? と思ってしまう。
それでも次回作が出たら買っちゃうだろうけど。

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