エンタメ 書評

【ブックレビュー】マーダーズ(著:長浦 京)

更新日:

【作品情報】
 作品名:マーダーズ
 著者:長浦 京
 ページ数:402
 ジャンル:エンタメ
 出版社:講談社

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 現実にいるかも?度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 狂気をまとった犯罪小説好き

 

■作品について

この世の中には、殺人を犯しながら誰にも知られずにごく普通に生活している人たちがいる。

ストーカーに襲われていた女性を助けたことから、阿久津清春の生活は日常を離れていく。
助けた女性、柚木玲美の失踪した姉を捜索することを強いられ、同じように玲美に弱味を握られている刑事の則本敦子とともに、未解決事件を追いかける。
法では裁けない犯罪者たちの共演はの結末は?

■良かった点

「赤刃」、「リボルバー・リリー」に続く長浦さんの三作目は、現代を舞台にした犯罪小説でした。
本書の帯に記載されている、「法では裁き得ない者への断罪」ということで、犯罪を犯しているけれど明るみになっていない者たちを次々と罰していく、そんな物語を想像したが全く異なっていた。
殺人を犯していたことを握られ、それをネタに全く異なる事件の捜査に駆り出されるという、ちょっと意表をついた展開。
しかも、なぜわざわざそんなことをというと、殺人犯、異常者だからこそわかることがあるはずだという思い。
そして実際に、阿久津清春は正常に見えて異常としか思えない思考と行動を展開していく。
それらが淡々と書かれているところに、より強く異常性を感じさせられる。

登場する人物、皆が皆、犯罪者というか、法を破っているというか。
誰もがまともな雰囲気を出しているようで、心の底から狂っている。
静かな狂気、とでも言えばよいだろうか。
そういうのを出しているのは読んでいてひしひしと感じられる。

淡々と、静謐に事件を追いかけていく序盤から中盤。
相手がわかってからは一転してアクションが連続する後半。
その転換もまた良かったかもしれない。

そんな物語だから最後、誰が救われるというものでもなく、むしろ狂気の蓋を開いてしまったかもしれない?
そう思わせられるようなものだった。

派手さこそないが、静かにグイグイと体を押される圧力を感じるような作品。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

阿久津、そんなに強いのか、と思わせられる。

 

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