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ミステリー 書評

【ブックレビュー】紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人(著:歌田年)

更新日:

【作品情報】
 作品名:紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人
 著者:歌田 年
 ページ数:315
 ジャンル:ミステリー
 出版社:宝島社

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 ジオラマに興味が出そう度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : ちょい変わった職業を主役とするミステリーに興味あり

■作品について

どんな紙でも見分けられる男・渡部が営む紙鑑定事務所。
ある日そこに「紙鑑定」を「神探偵」と勘違いした女性が、彼氏の浮気調査をしてほしいと訪ねてくる。
手がかりはプラモデルの写真一枚だけ。
ダメ元で調査を始めた渡部は、伝説のプラモデル造形家・土生井と出会い、意外な真相にたどり着く。
さらに翌々日、行方不明の妹を捜す女性が、妹の部屋にあったジオラマを持って渡部を訪ねてくる。
土生井とともに調査を始めた渡部は、それが恐ろしい大量殺人計画を示唆していることを知り―。

■良かった点

紙鑑定士、という職があるのですね。
初めて知りました。
その紙鑑定士が、なぜか探偵仕事をすることに。
最初は浮気調査だったのが、そこから続いて引き受ける事件が思いがけない大きなことに繋がっていく。

紙鑑定といいつつ、実態はタイトルにもあるように模型、ジオラマを起点・ヒントにして事件に迫っていく。
ジオラマに込められたメッセージから、その製作者の意図を読み取り、可能性にあたっていく。
なるほどね、単にジオラマというだけではなく、作るからにはそこに色々な意味を込めることができるのは理解できる。
そして、分かる人にしか分からないように作ることができる、というのも。
一目で見て分かられては困る、でも全く伝わらないのも困る。
そういうことを考えて作るのでしょうね。

紙鑑定士だからジオラマのことは分からず、そこでタッグを組むのがプロモデラーの土生井。
プロの目でジオラマに込められた意図を読み取り、追いかけていくうちに、思いがけない大きな展開になっていくというもの。
謎を追いかけつつ、紙鑑定やジオラマに関する蘊蓄が語られるも、くどくなりすぎないので読みづらくはならない。
蘊蓄系の作品は、そこが長く深く、くどくなりすぎると「なんだこれ」と思ってしまうのですが、蘊蓄がちゃんとミステリーにも繋がったりするので。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

紙鑑定士が探偵といいつつ、実際は殆ど土生井が謎を解いているような。
探偵は土生井で、紙鑑定士は単にその足として動いているだけにも見える。
さらにその肝心の紙鑑定士が、行動や思考がイマイチ感情移入しづらい。
依頼人の女性を慰めようと手を重ねてみたり、元カノがあんなんだったり、プレイボーイに思えないのにそんな行動や過去がみえて、それも魅力的ではない描写で。

 

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