【作品情報】
作品名:図書館の魔女 霆ける塔
著者:高田大介
ページ数:672
ジャンル:ファンタジー、ミステリ―
出版社:講談社
おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
料理が食べたくなる度 : ★★★★★★★★☆☆
こういう人におススメ! : マツリカとキリヒトを待っていた人!
風が唸り、雷が轟く「霆ける塔」に囚われた図書館の魔女・マツリカ。
宿敵ミツクビの罠にかかり、閉ざされた山城で彼女を待つのは、夜毎降り注ぐ稲妻と奇妙な因縁を背負う砦の主。
脱出の糸口を探るマツリカを、新たな謎と出会いが待ち受ける。
一方遠く離れた故郷では、ハルカゼ、キリン、そしてキリヒトたちが、マツリカ救出のため立ち上がる。
彼らは、わずかな手がかりと研ぎ澄まされた知恵を武器に、雪深い山脈を越え、未踏の隠し砦を追う!
強靭な意志と絆が試される極限状況の中、マツリカは、そして仲間たちは、この絶望的な状況を打ち破ることができるのか?
よーやく、発売されましたよ!
「図書館の魔女」が発売されたのが、2013年。
続編である「鳥の伝言」が発売されたのが2015年だけど、それはマツリカとキリヒトの話ではなかった。
その後、「霆ける塔」が発表され、いつ発売されるのかと心待ちにするも、一向に発売される気配もなく数年が経過。
もしかしたら頓挫して刊行中止になったのでは・・・?
などと恐れを抱く中、「高い塔の童心」が発売され、そしていよいよ本作「霆ける塔」!
まずは本当に発売されたことを喜びましょう!
そして内容は相変わらず、というか。
ミツクビに囚われ、霆ける塔に幽閉されたマツリカ。
マツリカ救出のため、匿われている場所を探し出そうと動く高い塔チーム。
言ってしまえばこの二つだけで、それぞれの動向を交互に描いているのだけれど、その内容がまた濃いというか。
どういう場所に囚われているのか、なぜとらえたのか、虜囚の身となりながら考え続けるマツリカ。
わずかな手がかりと、蓄えた知識、経験、そして閃きから少しずつマツリカに近づいていく高い塔メンバー。
序盤から中盤は、とにかくじっくりとその両者が描かれていく。
政治的なものもあるけれど、今回は地理とか気象とか鉱物とか、その辺の情報やら知識やらが展開されていく。
だから、情報を入れるため序盤は読むのに時間がかかる!
第一作もそうかもだけれど、そういう序盤の積み重ねの部分で脱落する人も多いのかも・・・とも思ったり。
だけどそこを抜けて、いろいろなことがつながった後半からは一気。
窮地に陥るマツリカ。
いよいよ高い塔と合流する成長したキリヒト。
マツリカ救出大作戦。
この辺は読み詰まる部分もなくラストまで駆け抜ける。
本当に内容としては囚われのマツリカ、救出に向かう一行、とそれだけなんだけど、それで600ページ超を読み進めさせる。
そして物語としては当然これで終わりではなく、マツリカを捕まえたミツクビとの対決がこの後には待っているわけで。
ハルカゼ、キリンや兵士の面々はもちろん、新たに魅力的なキャラクターも出てきて更に楽しみです。
次作「寄生木」は2027年刊行予定。
これは予定通りにお願いします!
高い塔の外の話なので仕方ないけれど。
イラムの出番がないのが寂しい!
