果たして、どれだけ待っただろうか。
幾度、待ち焦がれたことだろうか。
永遠とも思える時間を過ごし、
無限とも思える刹那を繰り返し、
果てしなき絶望を受け、
先の見えない希望を嘆いた。
もう二度と、触れることは出来ないのかと思った。
もう二度と、触れてくれることはないのかと思った。
私に向けられる貴方の言葉を耳にすることはかなわず、何度となく向けてくれた優しい微笑みを見せてくれることもない。
諦めそうになった。
挫けそうになった。
だけど私はその度に、貴方のことを思い出した。
出会ってから、どれくらいの時間を共に過ごしたのだろうか。今まで生きてきた時間に比べたら、きっとわずかな時間。
それでも、物凄く長い時間を共にしてきたように思える、幸せで、充実していた時間。輝いていた時間。
待っていた。
待ち続けていた。
今日と、明日と、昨日を、ただひたすらに。
そして私は求めた。
待ち続けるだけでは駄目だと悟り、貴方を求め、どこまででも足掻こうと決めた。
マリア様に背いても、世界に背いても、絶対に諦めないと決めた。
血の涙を流し、大地に這いつくばい、たとえ泥を舐め啜ってでも諦めないと。
だから、忘れないで。
だから、貴方も思い出して。私を、私の名を呼んで。
貴方といつか再び出会うそのときまで、私は願い、想い、伝え続けるから。
だから、きっと―――