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【ブックレビュー】就活ザムライの大誤算(著:安藤祐介)

更新日:

【作品情報】
 作品名:就活ザムライの大誤算
 著者:安藤 祐介
 ページ数:346
 ジャンル:エンタメ
 出版社:光文社

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 就活ザムライのぶっ飛び度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : ちょっとおかしな就活エンタメでも興味あり

■作品について

蜂矢徹郎、大学三年生。
行動原理はもれなく内定獲得のため。
常時スーツで誰に対しても敬語、友人の取捨選択は就活に有益か否か。
周囲からは「就活侍」とイジられているがどこ吹く風。
ところが、奔放な同級生との出会いや謎のおじさんとの同居でペースは乱されていき……。
就活戦線と青春の道を空回りで全力疾走のエンタメ長編。

■良かった点

就活に全力を注いでいる蜂矢徹郎。
ここまで就活に全パラメータを振り切っているのはエンタメ作品としてのものではあるが、もちろん背景には理由があるわけで。
自分の父親に見た仕事における苦労。
だからこそ、良い会社の内定を得ることこそ、人生において勝利することにつながるのだと信じて疑わない。
それはかなり歪であり、真面目な人間に見えて誰よりも曲がっている、それが徹郎。

そんな徹郎の前に現れた謎のおじさんによってペースが乱されていく。
同じように就職活動に苦労していたゼミの仲間たちが、おじさんの謎の助言によって活力を取り戻し、それぞれ活路を見出していく。
徹郎が一生懸命、真面目に就活に懸けてきたのがまるで馬鹿みたいに感じられるような展開に徹郎は当然ながら面白くない。

社交的に見える徹郎だが、それもこれも全ては就活の為。
自分自身を良く見せるための活動であり、本心では自分が良ければ他人はどうでもよく、自分以外は全て敵。
だけど、そんな徹郎ではどんなに優秀な行動をしたところで、徹郎の目が向くのは就職先の会社でありその会社のキーマンと思しき人だけ。
大切な、顧客に向ける目、ともに仕事をして成果をあげるべき仲間に向ける目はもっていない。
隠しているようでも、そんな徹郎のことは、分かる人には分かるわけで。

徹郎というキャラクターはかなり振り切って描いているし、対比するためか仲間たちも変な人が揃っている。
こんな就活生いるかー!? ってのは言わないお約束(いるのかな?)
そして、それだけ就活に魂を注いできた徹郎がうまいこといかず、他の人がポンポンと進むのはお約束だけど、現実でも意外とそういうところはあるのかも。
だけど、そんな挫折を助けてくれるのも仲間達。
徹郎は他の人たちを見下していたかもしれないけれど、目に見える形で出していたわけではない。
むしろ色々と周囲を手助けして、皆の役に立つことばかりしていて、そういうところをちゃんと見てくれていた。
挫折から立ち上がり、本当に大切なものは何か。
そういうところに徹郎が気づくための物語だったのか。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

安藤先生の作品が好きだという人も、この作品はあまり受け入れられないという人も結構いる気がする。
自分も、安藤作品の中ではいまいちな部類に入ってしまいます。

 

 

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