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SF 書評

【ブックレビュー】ヒトラーの描いた薔薇(ハーラン・エリスン)

更新日:

【作品情報】
 作品名:ヒトラーの描いた薔薇
 著者:ハーラン・エリスン
 ページ数:384
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 格好いい作品度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 狂気を感じさせる作品が好き

 

■作品について

ハーラン・エリスンによって1957年から1988年までに発表された短編13編をまとめた短編集。
エロティックさ、グロテスクさ、バイオレンス。
そういったものに包まれた一冊。

■良かった点

初エリスンです。
ああ、こういう作家なんですね!

色々な短編が収録されていますが、単にSFというよりかは、考えさせられる作品も含まれている。
個人的に残ったのは
「恐怖の夜」
収録されている作品の中でも極めて短い作品だが、だからこそ凝縮されて詰め込まれた中身が後に残る。
黒人差別について描かれた強烈すぎる一編。
ホラーではないのかもしれないけれど、人間の怖さというのものを端的に描いた作品だと思う。

「バシリスク」
拷問されたベトナム兵にバシリスクの能力が備わってしまったというもの。
これまた残酷で、人の恐ろしさを見せつけてくれる。

とにかく全編を通して感じられるのはバイオレンスであり、そして狂気。
そこからエリスンの発する怒りとでもいうのか、そういったものが詰められているよう。
エリスンならではの世界観が凝縮されている一冊と感じた。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

これは読む人を選びそうな描写というか、文章というか、そんな気がします。

 

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