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SF 書評

【ブックレビュー】三体(著:劉慈欣)

更新日:

【作品情報】
 作品名:三体
 著者:劉慈欣
 ページ数:448
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 続きを読みたくなる度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : 重厚なエンタメSFを読みたい人

 

■作品について

物理学者の父を文化大革命で惨殺された科学者の葉文潔(イエ・ウェンジエ)。
彼女はある日、怪しげな軍事施設の職員としてスカウトされる。
その施設では、とある秘密の計画が進行していた。

時はすぎ数十年後。
世界では数々の科学者たちが自殺しているという現象が起きていた。
その謎に巻き込まれた研究者の汪森(ワン・ミャオ)は、三つの太陽を持つ世界を舞台にしたVRゲーム『三体』により、驚くべき事実を知ることになる。

■良かった点

アジアの作品として初めてヒューゴー賞を受賞したという本作。
オバマ元大統領など、著名人も絶賛しているということで、満を持して日本語訳版が発売された。
その内容はといえば、見事なエンターテインメントな作品に仕上がっていた。

文化大革命を描いた過去。
科学者たちを標的とした自殺多発事件。
謎の『三体』ゲーム。

果たしてそれらのことがどのように繋がり、どんな事実を持っているのか。
作品の終盤になってそれが分かるわけだが、なんとも壮大な話になっていた。
ハードSFとしての要素ももちろん多分にあるのだが、難しい物理学などの部分はある程度読み飛ばしても問題はない。
この作品の一番の要素はなんといっても読者を楽しませるエンタメ性だから。
そして何より、翻訳が良いのだろう。

中国に作品であり、中国の歴史が背景にあるわけで、それだけで入り辛そうに感じてしまう。
しかし、日本人が読んでも違和感なく、非情にスムーズに読んでいける。
あくまで舞台が中国というだけで、その世界というか背景というかを脳裏に思い浮かべることが出来る。

あーそうか。
「エンダーのゲーム」

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とかを思い起こさせるんだな。
今後の展開は結末はどうなるか分かりませんが。

三部作の最初でこの出来、内容。
続きが早く読みたい、楽しみになる一冊。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

改善というか、三部作に一作目だけに、まだ事件が始まったところ。
この先どうなるの、早く読ませてくれ。
そう思わせる引きとなっているのだ。

 

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